山梨県北杜市白洲町大武川にある諏訪神社に向かう。旧白洲町は長野県に接し、釜無川が両県をわけている。旧白洲町の北端に位置する集落が大武川である。鳥居の額には「諏訪神社中社」とあった。諏訪神社の社叢全体が天然記念物に指定されている。社殿の左側の石段の上にはトチノキの巨木が聳えている。
2022.7.10
ユリノキ・花がチュウリップのようなので、この名が付いた。葉はプラタナスに似ているが小さい。日本に入ってきた当時チュウリップはまだなかったので、百合と訳したようだ。
ヤマユリの群落
大武川諏訪神社
北杜市白洲町白須字前沢にある正八幡神社に向かう。祭神は応神天皇という社殿の右側にケヤキが立つ。ケヤキはニレ科の広葉樹である。左側には根元から伐採され、切株が残っている。枯れてしまっていると思ったが、一枝が生きていて、盛大に葉をつけていた。
大滝湧水・標高820m、一日に22tの水が湧き、水温は平均12度
北杜高校のシンボルツリーであるプラタナス(アメリカスズカケノキ)は、葉が大きい落葉樹である。山伏が胸に装着する「結袈裟」に付ける球形の房に果実が似ているところからこの名が付いた。
北杜高校のプラタナス
曲渕氏三代の墓所
樹高 20m
目通り幹囲 6.71m
樹齢 300年以上
山梨県指定天然記念物
カヤの木が立つ清泰寺の近くに曲渕氏屋敷跡(白洲町史跡)があり、そこに目通り1~3mのカヤが16本立っている。その中の1本に大フジが巻き付いている。カヤ群落と大フジのセットで天然記念物に指定されている。
目通り幹囲 5.8mあり、2020年ごろまで立っていたが、その後切られたようだ。
北杜市長坂町小荒間にある三分一湧水の近くには「新磨間学校跡地」があり、今は児童公園になっているが、遊具の傍に大モミジが立っている。
小淵沢にある北野天神社に向かう。鳥居から参道が続き両側には杉の大木が立っている。山門をくぐり境内に出ると、トチノキが聳える。見上げていると、音をたててトチの実が落ちてきた。小淵沢では唯一のトチノキである。
アサダ
カツラ
樹高 30m
目通り幹囲 3.3m
樹齢 推定300年以上
山梨県指定天然記念物
トチノキ
樹高 23m
目通り幹囲 3.7m
樹齢 1916年植える。
戦国時代に、武田信玄が整備したとされる。下流の三村に農業用水を三等分するために、三角石を置いた。水温約11度、一日に約8500t。用水の傍では気温が下がり、涼しく感じられた。
前沢八幡神社のケヤキ
三分一湧水
新磨(あらま)学校跡地のモミジ
樹高 25m
目通り幹囲 4.2m
小淵沢町指定天然記念物
宝篋印塔(江戸時代)
六地蔵塔の説明版があったので、庭の手入れをしていた庭師の方に聞くと、住職が出て来て、寺の説明書を渡してくれて、いろいろ説明をしてくれた。室町時代に建立された六地蔵塔は、傘の下の六面に六体の地蔵様が彫られている物で、以前どこかでも見たことがある。
目通り幹囲 1.9m
白州町指定天然記念物
清泰寺のカヤ
清泰寺の創建は平安時代末と言われている。1474年に再建された際に当時の住職が境内に数本のカヤを植えたとされ、現在も6本ほどのカヤの巨木が散在している。茅葺の山門脇に立つカヤは樹勢も旺盛で、円錐形のきれいな樹形をしている。
樹高 30m
目通り幹囲 4.4m
樹齢 250年
北杜市指定天然記念物
北杜市白州町花水に向かう。
花水のフジ
小淵沢町上笹尾にある大滝神社に向かう。大滝神社は小淵沢高原にあり、大滝湧水ではニジマスやヤマメの養殖が行われている。社殿の左側にある石段の上には小さな祠が数基祀られ、御蔵石の側にツガの大木が立っている。
北野天神社のトチ
アサダは落葉高木で、樹皮は成木になると、浅く縦に裂け、反りかえり、はげ落ちる。雌雄同株。
大滝神社のツガ