2022.7.24
龍岸寺のシラカシ
東原のイトサクラ
北杜市長坂町長坂上条にある穂見神社に向かう。神社の名前は正式には「穂見諏訪十五所神社」という。穂見、諏訪、十五所の三つの神社が合併したのだろうか。ケヤキは社殿の右側、池の傍に立っている。かってはもう1本あり、「夫婦ケヤキ」と呼ばれていたという。
北杜市大泉町西井出にある八嶽神社に向かう。村指定の天然記念物の巨樹が3本あるということだったが、コナラしか見つけることができなかった。樹齢200年のホオノキ、ニワウルシとも呼ばれる樹齢200年のシンジュがどこにあるか分からなかった。コナラはシイタケの原木として使われる。
山梨県北杜市高根町東原地区にある「東原のイトサクラ」に向かう。案内板によると、かって大泉村の東原寺に樹齢1000年を越える糸桜があったが、老衰した時、そのそばに植えたものである。エドヒガンの変種である。石碑の周りには3本のサクラが立っている。
北杜市大泉西井出寺所の個人宅にあるヒイラギに向かう。畑で作業をしていた方に道を聞くと、個人宅を教えてくれた。少し奥まったところにあるので、聞かないと分からなかった。よく手入れされた庭にヒイラギがある。中の方にも入れてもらった。ヒイラギは古木にあると葉のギザギザが消えて丸くなるが、このヒイラギも丸くなっていた。
かっての火災で根元辺りを中心に大きく欠損しているが、樹勢は盛んである。
寺所の大ヒイラギ
北杜高校の多行松
北杜市長坂町上条にある龍岸寺に向かう。境内には真田信伊(のぶただ)の墓所がある。信繫の叔父であり、ここを知行地としていた。
墓地の左方向にはシラカシが聳えている。お寺の案内板にはこの木のことは触れられていない。案内板によると、シラカシはブナ科のカシの一種で、材が白いことからこの名が付く。2の株が癒着したかもしれない。2の株が地上0.75mのところで2幹に分かれている。標高700mのこの地域では珍しい。
北杜市長坂町中丸にあるサイカチに向かう。道に面した斜面に立っている。サイカチはジャケツイバラのような羽根状複葉を持つマメ科の植物である。前者が低木であるのに対し、サイカチはしばしば巨木になる。果実にはサポニンが含まれ、しばしば洗剤として使われ、人家近くに植えられた。案内板によると、子のサイカチは鳥久保集落を開いた井出久左衛門が植えたとされる。今川氏に家臣で、当地にやってきたのは文六年間である。樹齢はそこから割り出したようだ。子のサイカチには実がつかないと記されていた。
多行松(タギョウショウ)
樹高 8m
目通り幹囲 3.35m
県指定天然記念物
ひいらぎは銀木犀とヒイラギの雑種で、雌雄異株、この木は雄株である。葉の大きさは銀木犀で、葉のギザギザはヒイラギの性質を持つ。
北杜市長坂町渋沢の個人宅にある「ヒイラギモクセイ」に向かう。門の所に「ご自由にどうぞ」の看板を見落として周囲をうろうろする。中に入って見ていると、家の方が出て来て「もう10年早く来てほしかった。」と平成3年撮影の写真を見せてくれた。「8本に株立ちした古木」と書かれている。2010年頃に行われた、樹木医によ誤った方法により、枝が枯れてしまったと太い枝が軒下に残されている。今は太い枝は殆どなく、ひこばえが生えて来てうっそうとした姿になってしまっている。
樹高 15m
目通り幹囲 6.3m
樹齢 推定700年
長坂町指定天然記念物
穂見諏訪神社の大カシ
サイカチの近くに「ホオノキ」があり、看板はないが随分大きな木で、実もつけていた。
樹高 15m
目通り幹囲 5.4m
樹齢 推定410年
山梨県指定天然記念物
島久保のサイカチ
北杜市長坂町大八田にある大八田八幡大神社に向かう。県道32号線沿いに神社の石柱が立っていて、そこを左折して坂を下りる。2017年撮影の写真にはケヤキが立っているが、切られていた。社殿の向って右側に1本残っていたようだが、もうない。境内には少なくとも7~8本の切株が残っていた。
樹高 4.2m
幹周 (根元回り) 5m
樹齢 約500年
山梨県指定天然記念物
樹高 19m
目通り幹周 3.2m
大泉町指定天然記念物
八嶽神社のコナラ
樹高 13m
目通り幹囲 2.5m
樹齢 約100年
大泉村指定天然記念物
樹高 約30m
根回り幹囲 4m
大八田八幡大神社のケヤキ
渋沢のヒイラギモクセイ
ヒイラギモクセイのお宅のおじいさんが創立にかかわったという北杜高校に、この家にある多行松があるというので、寄った。以前来た時、立派な松があると思ったが、その時はプラタナスを見に来たので写真にも撮らなかった。多行松はアカマツの品種で、根元から沢山の幹に分かれて立ち上がっている。家の方は朝鮮方来たものではないかと言っていた。高木にはならないとあったが、高校の松は随分大きく育っていた。