2020.4.22

木立の中を、シャガが咲いた参道を歩き、坂を上り本堂前に出る。本堂は昭和58年の落慶。建立当時の姿に再建した。永い石段の先に広がるパノラマに鳳凰が舞い降りたような姿で、法多山のシンボルとなっている。右手奥には「諸尊堂 北谷寺」があり、旧本堂であった堂である。左手て前には、平成16年落慶の大師堂がある。弘法大師が祀られ、毎月21日には、弘法大師像が御開帳される。

法多山尊永寺は、遠州三山の一つで、聖武天皇の勅命を受けた行基上人により開かれた。自ら刻んだ本尊聖観世音菩薩を安置した。厄除け観音と言われ、境内では厄除け団子を売っている。今日は参拝者も少なく店はやっていないと思っていたが、開いていて、一箱買って、だんご茶屋で食べました。 1月7日の田遊び祭り、2月の節分祭、2月15日~17日の星祭、4月28日の不動祭り、7月9,10日の万燈祭りがある。今年はコロナの影響で開催できたのだろうか。結局、牡丹の花は咲いていなくて、どこかの記事と取り違えたのでしょうということになった。

蛸薬師堂 本尊の薬師如来は蛸薬師と古来より称され、台座や建物のかえるまたなどに蛸の彫刻が施されたユニークな仏像である。毎月8日には、御開帳され台座やかえるまたの彫刻を見ることができる。

不動明王像 4月28日の大祭には柴灯護摩の秘法が修され、大勢の善男善女が願いを込めて、火渡りの行に参加する。

石段を下がってくると「弁才天堂」がある。技能上達、学業成就の弁才天が祀られている。また弁財天とも呼ばれ、商売繁盛、金運上昇の御利益もある。

法多山尊永寺

新聞で法多山で牡丹の花が咲いたという記事を見たという夫の言葉で袋井にある法多山に出かけた。

コロナの影響で、参拝者はほとんどいなくて、無人の駐車場に200円入れて、参道を歩いていく。国指定重要文化財の仁王門をくぐる。寛永17年(1640)の建立。江戸時代の建立でありながら、桃山時代の遺風を残している。垂木も太く、法多山の総門にふさわしい三間一戸の楼門である。

黒門 宝永8年(1711)建立で、市指定文化財。旧塔頭寺院正法院の山門で、全体が黒塗りであるところから黒門と呼ばれる。江戸中期の建築様式を伝える檜皮葺の四脚門で、優美な姿の紋である。

本坊、持仏堂