秋葉山下社に向かう途中、曲がるべき道を直進し「新宮池」に突き当たった。大蛇伝説が伝えられる、周囲500mの天然池である。池の畔には「新宮神社」が祀られ、7月には飾り付けられた屋台船が浮かべられ「お舟祭り」が行われる。その船だろうか、2艘の舟が保管されている。
浜松市天竜区春野町長蔵寺三田に向かう。県道263号線を走り、熊切小学校に到る少し手前を右に入り、坂を下りていくと、斜面に立っている。案内板によると、ここは1573年に廃された長蔵寺の旧境内だったようだ。
天竜区米沢(みなざわ)にある諏訪神社に向かう。天竜川右岸、船明ダムの西1.5kmにある。イチイガシは、石垣の下まで根が伸びている。幹が斜め前に傾いている。
米沢諏訪神社にあるイチイガシ
天竜区春野町砂川(いさかわ)に向かう。カゴノキは道路より少し高くなったところにある公民館の横に立っている。道路に「砂川公民館前」のコミバスのバス停がある。内部はすっかり空洞になり、皮一枚で生きている。沢山の花をつけ、地面はその花が落ちて茶色になっている。
大光寺の春埜杉
春野町花島にある大光寺の鎮守堂横のスギを見ていなかったので、大時から左折して大光寺に向かう。道がすごく悪い。鎮守堂の右手にスギが聳えているが、鎮守堂を囲う塀があって、傍に寄れない。本堂との間に塀の隙間があるのを見つけて腰をかがめて向こう側に行く。二本が合体したように途中から二俣に分かれた大スギが立っている。文献がなく、樹高が7.5mかということくらいしか分からない。
大光寺鎮守堂のスギ
2021.9.12
目通り4.8mのクスノキと3.4mのムクノキの合抱樹は鳥居の左側に立っている。
樹高 30m・31m
春野町 三田島のイチョウ、大光寺の春埜スギ、砂川のカゴの木、渡ヶ島諏訪神社の社叢、米沢諏訪神社のイチイガシ
樹高 8m
目通り幹囲 5.6m
樹齢 500年
新宮池
樹高 42m
目通り幹囲 5.0m
樹齢 推定300年
県指定天然記念物
鳥居の右手にあるクスノキ
樹高 36m
目通り幹囲 7.5m
天竜区渡ヶ島にある諏訪神社に向かう。天竜川右岸にある諏訪神社の前には2本のクスノキが立っている。案内板にはクスノキ10本、シイ、1本、タブノキ2本、スギ13本、ヒノキ1本の大樹からなる社叢が市指定天然記念物になっている。
渡ヶ島諏訪神社の社叢
社殿の右奥にあるクスノキ
砂川自治会館横のカゴノキ
樹高 24m
目通り幹囲 5.5m
樹齢 200年
春野町指定天然記念物
三田島のイチョウ
カゴノキは常緑の高木で、大木になる。雌雄異株で、たぶんこの木は花の形から雄株だ。樹皮が鹿の子状になることから和名は「鹿の子の木」という。
道の反対側に、地蔵堂があり、立派な地蔵菩薩が祀られていた。そこから、イチョウの全体像が良く分かる。イチョウは雌雄異株で、この木は雌木で、銀杏の実が落ちていたが、大概はもう拾われてしまっていた。
樹高 44m
目通り幹囲 11.4m
樹齢1300年
県指定天然記念物