浜松市天竜区水窪町奥領家(辰之戸)に向かう。青崩峠に向かう林道道に入り、足神神社を過ぎると、辰之戸橋の手前にトチノキは立つ。地上2m程のところで、2幹に分かれ、翁川にむかって少し傾いている。

2021.9.19

辰之尾(たつのど)のトチノキ

浜松市天竜区

所能のトチノキ 辰之尾のトチノキ 馬背神社のスギ 船明二本杉

浜松市天竜区水窪町奥領家に向かう。西浦観音堂に向かう細い道をのぼり、近くの家でトチノキのことを尋ねた。少し戻ったところの橋から見える。ということで、歩いて戻る。橋から覗くと大きなトチノキが見える。40m程離れた所にもあるということで、この木ではないかと写真を撮った。急斜面で近づくことはできない。国道から斜面を上ったという方の話があるので、国道に下る。この山の持主という方に話を聞くが「行かない方がいい」と言うばかりで、登り口も教えてくれない。

天竜区佐久間町佐久間にある馬背神社に向かう。JR中部天竜駅から佐久間ダムに向かう県道1号沿いにあり、神社には、手前の細い道から入る。境内は鬱蒼とした杉が林立している。かっては、もっと沢山の大杉が繁っていたが、傷んだ木も多く、神社庁の許可を受け、昭和52年の伐採を開始し、全部で38本を切ったという。そのうちの一本を輪切りにした物が、参道脇に展示されている。

樹高 20m
目通り幹囲 6.8m
樹齢 推定100~199年

樹齢 約300年、885万円で落札されたと書かれていた。

樹高 29m
目通り幹囲 4.6m
樹齢 300年以上

樹高 33m
目通り幹囲 5.0m
樹齢 300年以上

このまま、林道を進み、終点で車を止めると、青崩峠への石段がある。石段を降り、5分ほど山道を登ると、峠に出る。ここは、信州と遠州をつなぐ峠で、「秋葉道」「塩の道」の峠でもある。また、熊伏山の登山口でもある。峠は標高1082m、熊伏山は1653mで、三百名山である。

青崩峠

足神神社

所能(しょのう)のトチノキ

国道152号線にでて、新東名に入る手前の天竜区船明二本杉が立っている。昭和47年からの船明ダムの建設で、周囲の風景はすっかり変わった。ここには諏訪神社の参道があり、二本杉はその入り口に立っていた。天竜川の氾濫に悩まされた人々は、災害除けのスギを神木として崇めた。市指定天然記念物である。

樹高 50m
目通り幹囲 6.3m
樹齢 200年~299年
佐久間町指定天然記念物

足神神社から下りて来て、所能のトチノキにどうしても行きたいと、夫と息子が国道から斜面に上がる石段を上がり、、急斜面にとりついた。踏み跡を探して大声を出していると、向かいの家からの先ほどの男性が出て来た。私は行かなかったので、しばらく話をしていると、二人が下りてきた。3本のトチノキを見つけたが、根元に寄ることはできなかった。「急斜面は最後は崖のようになっていて、根元に近づくことができなかった。」と残念そうだった。

樹高 18m
目通り周囲 5,7m
樹齢 200年~299年

近くに、「木地屋の墓」がある。木地屋とは、ろくろで、椀、盆、杓,木鉢を作る人を言う。権威のある職業集団で、轆轤免許証や鑑札を持ち、良材を求めて、諸国を渡り歩き、全国に墓がある。木地屋の本拠地は滋賀県東小椋村と言われる。

樹高 15m
目通り幹囲 88m
樹齢 推定100~199年

船明の二本杉

神社由来記によると、「昔、諸国行脚の途中、秋葉街道で、脚を患い、ここ池島の地にたどり着いた鎌倉の北条頼時を治療し、全快させた池島の庄屋の亡き後、頼時の命により、領民が祠を建て、祀った。」 

馬背神社のスギ