2020.11.28~29

白鳥市 中津川市 恵那市

郡上市 石徹白のスギ 浄安スギ 白山中居神社のスギ 中津川市 水無神社の大スギ 倉至神社のムクロジ 中坪のアカガシ

樹高 31m
目通り幹囲 13m
樹齢 伝承1300年
国指定天然記念物

樹高 18m
目通り幹囲 13.1m
樹齢 1800年
国指定天然記念物

境内の左手奥に「浄安杉」登り口がある。急登と書いてあったので、登山靴に履きかえ、上る。15分と書いてあったが、25分もかかって急な山道を登ると、尾根上に浄安杉が聳えていた。地上2mあたりで2本に分かれ、それぞれがまた2本に分かれているので、4本の幹が合体したように見える。幹の肌が美しい。

中津川市加子母(かしも)字池の森にある「加子母のスギ」に向かう。国道257号線を舞台峠に向かう。峠の手前を右の細い道に入っていく。平坦地の独立木なので、遠方からも良く分かる。

承安杉への登り道の途中には「白山中居神社のブナ原生林」があり、ブナの数は約115本を数える。最大級のブナはすっかり枯れてしまっていて、この木は元気でした。

計画していた木はすべて見ることができた。初めての一泊の巨樹の旅だったが、GOTOトラベルの恩恵も少しだが受け、木も見ることができてよかった。午後3時30分をまわったので、恵那ICから中央道に入り、東海環状自動車道,新東名で藤枝に帰った。2日間で730km走った。

東側の枝が折れて根元に横たわっていると紹介されていたが、腐った枝はもう根元にはなかった。道路に面して、小さな祠が祀られている。その奥には小さな社が祀られていた。

かっては田口家のお宮だったそうで、家の守り神だった。お宮の創建は16世紀から17世紀後半のことらしい。このムクロジもこのころ植えられたようである。ムクロジはすっかり葉を落としていた。後ろのイチョウも立派で、、黄葉の時に来れば、さぞきれいだっただろう。

樹高 29m
目通り幹囲 7.1m樹齢 推定1000年
中津川市指定天然記念物

境内には、イチイの巨木もある。目通り幹囲 3.6m、樹高20mで、空洞がある。境内にはほかにもイチイの木が数本あった。

中津川市付知町の「付知水無神社の大スギ」に向かう。国道257号線を走る。水無神社の創建は、慶長年間に木曽三岳村から移住してきた付知三尾氏の祖が、その村に祀られていた水無神社を勧請したと伝えられている。

仙樽の滝

不動滝

観音滝

ちょっと寄り道をして「付知峡」に足を延ばす。夏や紅葉の季節は渋滞があるようだが、今はコロナや紅葉が終わっていたのでスムーズにいくことができた。

文覚上人の墓

この石の下から骨が見つかったという。

同じ境内には、「文覚上人」の墓がある。天保4年に建てられたものなので、根拠は不明である。(文覚上人は流刑地の対馬で没したと考えられるが、流刑地への途中で没したという説もある。)

15時30分になったので、岐阜市に向かう。予約してあった駅前のビジネスホテルに入り、長かった一日が終わった。GOTOトラベルの恩恵を少し受け、クーポンも貰って、夕食の足しにした。

白山中居神社には昔別当寺として円周寺があり、住職となった人に「浄安」がいた。当時は白山山頂を目指す信者がひきも切らず訪れて、円周寺はこの人たちに宿を貸していた。その人たちが置いていくお金をこのスギの根元に埋めたという。以来このスギを浄安杉と呼ぶようになった。

樹高 32m
目通り幹囲 12.1m
樹齢 不明
県指定天然記念物

林道を戻り、白山中居神社をお参りする。宮川を渡って、境内に入るが、その参道や本殿奥、脇には、樹齢200年から1000年くらいのスギが140本もあります。

白山の開山は、越の大徳と称される泰澄大師である。この大杉も泰澄が挿した杖が根付いたという伝説がある。以前は周りに柵があって近づけなかったようだが、柵も壊れ、入りたい放題になっている。幹の表面はほとんどがすでに枯れているが、枝葉が延びて、立派な木である。

石徹白のスギ

藤枝・金谷ICから新東名に入り、東海環状自動車道、東海北陸自動車道を走り、白鳥ICで出る。岐阜県郡上市白鳥町石徹白(いとしろ)にある「石徹白のスギ」に向かう。白山中居神社の御神木。神社からは大杉林道を7㎞走り、更に山道を約10分歩いたところに立っている。山道は加賀白山の登山道を兼ね、大杉までは約420段の石段が整備されている。登山靴に履きかえ、急な石段を上る。

水無神社に入ってきた道を先に進むと中津川市付知町倉屋に「倉屋神社のムクロジ」がある。

建久年間(1190~99)に、源頼朝が江馬与四郎を訪ねた折、杖を逆さにさしたのが根付いて大スギになったという伝説がある。その際に地蔵堂の再建も指示したという。もう一つは、出家した執権北条時頼が,僧衣で全国を行脚した。当地に至って、文覚上人がなくなったことを知り、菩提を弔うため1本のスギの木を植えたという伝承もある。

加子母の杉

2日目

中坪のアカガシ

木々の間から滝が見えた。鳥居の前にある案内板にあった「長龍泉・通称、長走の滝」であろうか。

恵那市佐々良木字洞字中坪にある「中坪のアカガシ」に向かう。国道418号線を走り、細い道に入っていくのだが、なかなかわからず三人の方に聞き、やっと見つかった。民家の裏手にあり、道に「中坪の樫の木」の看板が出ていた。裏山にこんもりした照葉樹の樹冠が見えた。この木がアカガシで、急こう配の土手を這い上る。下りが怖いので、登山靴にはき替えて、上りなおした。

倉屋神社のムクロジ

付知水無神社の大スギ

大杉は、本殿背後のスギ林の中にある。主幹には大きな落雷のため破損し空洞が入っているが、ひときわ大きい個体ですぐわかった。 本殿の屋根や建物の一部が再建されていて、背後のスギが何本か切られていたので、このスギを使ったのでないかと推測される。

承安杉

ムクロジはムクロジ科の落葉高木で、樹形は逆円錐形になり、中には20mを越える巨木になる。ムクロジの黒い実は羽根つきの羽根に使われた。

樹高 20m
目通り幹囲 7.5m
樹齢 300年以上
恵那市市指定天然記念物

樹高 25m
目通り幹囲 4m
樹齢 推定400年
市指定天然記念物