大樹に巣を作った山蚕が巣作りした繭で真綿を紡み朝廷に献上したという伝説をもつ。
二柱杉ともいわれ、二本の根元が隣り合って、ほぼ一体化した状況にある。男女杉ともいわれる。
3号スギ(齢鶴杉)(れいかく)
樹高 46.5m
目通り幹囲 6.82m
根回り 12.48m
拝殿右側に立っている。
甲斐市玉川にある「玉川温泉」に向かう。源泉かけ流しの温泉で、湯船からあふれ出す湯で湯船を出ても足は湯につかったままという豪快な温泉で、猛烈な湯量が特徴である。浴槽は鉄で赤茶色に染まり、鉄臭がする。勢いよく泡が出る浴槽もあり、私は一人でゆっくりできた。
樹高 7.5m
目通り幹囲 3m
樹齢 不明
県指定天然記念物
以前は根元まで近づくことができたようだが、今は低い柵ができていて、近づくことができなかった。
4号スギ(神綿杉)(しんめん)
樹高 4.7m
目通り幹囲 7.5m
根回り 18.65m
拝殿右側に立っている。
生誕や分娩を守る清らかな木と位置付けられている。
孫見祭の際に産着を懸けたという神聖な木である。
樹高 33m
目通り幹囲 5mが二本
樹齢 推定500年
御殿場市川柳にある「川柳浅間神社」に向かう。浅間神社の参道両側に植えられた2本のスギが、時がたつにつれて根元が癒着して、拝殿の前に聳えている。この樹をこよなく愛した海軍大将樺山資紀(すけのり)伯爵が「扶桑樹」と名付け、親しまれてきた。
2020.11.3
御殿場市 東山のサイカチ、宝永のスギ、川柳のスギ 富士吉田市 下吉田の天神スギ、富士河口湖町の河口浅間神社の七本スギ、笛吹市 下黒駒のヒイラギ 甲斐市 玉川温泉
東山のサイカチ
大杉は表参道から境内に入って、道路との境界部分に立っている。もう一本注連縄をつけた大杉があるが、この杉のほうが大きいので、このスギだろうということになった。
「天神社の獅子舞神楽と馬鹿踊り」の説明板がある。(旧暦6月15日の天王祭りでは、獅子舞神楽が神前に奉納され、神輿の先導をして町内を練り歩く。奇異な面をつけ、おどけたしぐさの一団がそれに従う。市の無形民俗文化財に指定された。また以前は「湯立」の神事も行われていた。)と書かれていた。
藤枝・岡部ICから新東名に入り、御殿場ICで出る。御殿場市東山にある東山湖のほとり「YMCA東山荘」の門の前に「サイカチ」の古木が立っている。案内板には「老樹であるが、発育旺盛で県内でもまれにみる巨樹である。」とある。主幹がなく、若い枝が茂っている。2,019年10月12日の台風19号により、地上3mで幹が折れてしまった。
御柱ともいわれ、他のスギの根回りが10mから20mの規模に対して、30mに及ぶ。華やかに裾を広げたような姿が特徴である。
下黒駒の大ヒイラギ
7号スギの奥の山を登っていくと山宮がある。その手前に「河口浅間神社のトチノキ」が立っている。町指定天然記念物になっている。河口の人々は「お宮の栃」と呼んで親しみ大切にしている。
7号スギ(天壌)(てんじょう)
樹高 43m
目通り幹囲 8.1m
根がロート上に盛り上がっている。拝殿奥に立っている。
1号スギ(御璽杉)(みしるし)
樹高 46.0m
目通り幹囲 6.85m
根回り 13.3m
拝殿前に立っている。
2号スギ(産射杉)(うぶや)
樹高 46.0m
目通り幹囲 7.1m
根回り 9.65m
拝殿右側に立っている。
富士五湖道路を走り、山中湖ICで出て、富士吉田方面に走る。富士吉田市下吉田にある「下吉田天神社」に向かう。富士吉田市役所の北西300mほどの市街地に鎮座する。
樹高 33m
目通り幹囲 7.8m
樹齢 推定700年
県指定天然記念物
「宝永のスギ」と呼ばれる。宝永は1704年から11年で、推定樹齢と一致しない。近年になって、富士山の宝永噴火の砂礫が樹上から見つかったということで、この名前がついた。
御殿場市柴怒田(しばんだ)にある子(ね)の神社に向かう。138号沿いの右側にあったのだが、左に曲がってしまったので、ぐるぐるまわり、やっと見つけた。晴れていれば大スギを中心とする社叢は富士山と対称の妙を競うところだったが、あいにく曇り空で、富士山は見えなかった。
樹高 13m
目通り幹囲 5.7m
樹齢 不明
県指定天然記念物
5.6号スギ(父母杉)(ふたはしら)
樹高 47.5m 42.5m
目通り幹囲 8.65m 7.3m
根回り 8.65m
二本のスギが連なっている。
裏にまわると、この樹の全体像が分かった。このまま主幹があれば大きな木であったと思われる。サイカチの豆は石鹸の無い時代には、石鹸代わりに使われたこともある。枝には棘があり、若葉のうちは食用になった。そんな性質を利用するため、サイカチは人家の近くに植えられたという。
宝永のスギ
川柳の杉
御坂峠を越え国道137号が河口湖畔へでる。1.5kmほど手前に「河口浅間神社」がある。貞観7年(865)の噴火におののいた人々が、富士山の怒りを鎮めるために建立した。山梨県南都留郡富士河口湖町河口にある。 参道両側に並ぶスギも太く大きく、これが七本杉かと数えてしまった。
下吉田の天神杉
川口浅間神社の七本杉