2019.11.03

遠州森のまつり

遠州最後の秋祭り「森のまつり」は、江戸時代に秋葉街道の宿場町として栄えた遠州森の氏神・三島神社を中心とした森町の祭典である。その昔、無礼講が由来とされる屋台どうしの激しい練や神輿の御渡・遷御に伴う屋台の曳き廻し、最終日の夕方からはじまる舞児還しなどが主な見どころである。

11月1日、2日、3日の三日間行われたが、私たちは3日に出かけた。2日には三島神社から金森神社への神輿御渡りが行われ、3日には金森神社から三島神社への神輿還御と舞児還しが行われる。

森蘭丸

屋台は14台あり、全て森町内で建造されたもの。高さ4m、幅約3m、全長約6mで重さが約2トンある。漆塗り、彫刻、彫金、螺鈿などが施され、豪華な天幕を飾る屋台もある。高欄と呼ばれる屋台の上部には、町内の人形工房作の山車人形が飾られている。

虎御前

織田信長

徳川家康

森の石松

山の内一豊    新選組

紅葉狩り    赤城山

3日目、午後0時30分、神輿還御がある。屋台が御旅所に参集する。御神輿から再び三島神社に向かって巡幸する。渡御同様、14台の屋台が随行する。

昔は「喧嘩末路」と言われるほど激しい練だった。狭い町内で進路を争うためのものだったが、最近は夜交差点で屋台何台かを向かい合わせて練が行われてる。

午後6時から舞児還しが始まる。舞児とは、奉納舞いの奉仕をする稚児のこと。提灯に灯を入れた屋台が三島神社に集まる。舞の奉納を終えた舞児を社長(若い衆の長)がお迎えに上がり、決して地面に足がつかないように肩車で男坂を下り、下で待つ屋台の欄干に乗せ、町内に送り届ける。屋台は花火の合図で5分おきに出発する。

森町にこんなに人がいるんだと思うような人出だった。
香具師の屋台もたくさん並び、たこやきや焼きそばを買った。

五条大橋

徳川天一坊