折れる!

 マシンは仕上がった。慣らしも済ませた。
おれの手元には最近運良く手に入れたカメラがあった
やるしかないだろう。

今まで使い捨てカメラを使っていた俺は
一つの問題を抱えていた
撮影ミスである。

今まで使用していた「写るんです」の場合、撮影後カメラ屋に現像に出して始めて
メーター写真が成功したか?・・・が判断できると言うありさま

自動巻きの機能もないから1チャンス1回切りの撮影に迫られる。
片手運転の上に更に片手でカメラ切り換えと言う曲芸をおこなえばできない事はないのであるが・・・漫画じゃないんだぜ!

命乗せてるんだそんな覚悟何回もする気になれるかよ。(前回はその方法にて撮影)

短時間にたくさんの距離を走りきってしまうマシンにギリギリの間合いで迫る4ツ輪!
助走だって必要なんだぜ。
俺、素人だしな・・・

今回用意したのはポラロイドカメラと呼ばれるその場で写真が見れるカメラ!
こいつを使う。

@@@@@@
某所にてプロジェクトは実行された!

マシンに火を入れる。
カメラのサイズははっきりいってデカイ!
最悪だ。
スクリーン内は嫌なほど狭い。

「スタート!!」車速を乗せてゆく
___________________________________
何度バイクに跨りカメラをかまえた時のポジションは確認してきたのだが
やはりどうにも良くない。

今回このカメラを使うにあたってフィルムが走行風でフッ飛んでいってしまうことは予想出来てたので対策をしてきた(フィルムを受けとめるキャッチタンクの製作)のだが
コイツがデカイカメラ同様 邪魔臭くて・・・

実はこのキャッチタンクがこの後とんでもない厄介な存在になるとは・・・
現実とは小説より奇なり!!「何でもやってみないとわからないぜ!」

______________________________________________________________________
さすがボアUPしたマシーンいつもより低速から力強く加速して行く。
滑らかに車速を乗せてゆく。
最高速は伸びてるかわからんが下からジワーっと力強く伸びてゆくフィーリングは
ノーマルじゃー絶対に味わえない。

マシンは速度を伸ばしてゆく
もう250を超えただろうか?
・・・
このデカイカメラとキャッチタンクが邪魔でポジションが気に入らない。
更に車速を上げてく
そして4ツ輪をかわしカシャ!(カメラで撮影)

最悪の状況の中スムーズに仕事をこなしたぜ。
エンジンスワップ後、最初の大仕事も終わりかなりスッキリした気分になる。
何せ乗せ替え第一段写真だから期待しないわけがない。
今回はポラロイドだからその場で見れるぜ!
でも上手く伏せれないから自信はない。

 



なんだぁ?
<<写真はエンジンチューンZX10・・・メーターもZZR320km/hに乗せ替えた仕様である>>
<<写真受けであるキャッチタンクが折れるというアクシデント>>



片手運転なのに前方にも4ツ輪が・・・嫌な写真だぜ

近所の東名高速じゃないんでヘタすりゃマイナス200k/mくらいであの4ツ輪が
迫ってきてるかもしれん ???(相手の走行スピード次第で決まる)
突然な進路変更だけはするなよ!・・・マジお祈りモード!
@@@
<<話は撮影したメーター写真に戻って>>

ゲロゲロ
メーターが見えないじゃないか!

完全にやられた
フィルム受けキャッチタンクが折れている!
それとも4ツ輪をよけた時にぶつけたか?

その上、ポジションが維持できなかったらしく!(いい加減な記憶)
メーターを隠しちまった。
完全に予想外である。

嫌な現実をつきつけられながらもキヤッチタンクを現場で補強し
(ビニールテープにて補強、情けない)
ここじゃー道具なんて何もアリャしねー
こんなレベルのことしか出来ないぜ。

そのまんま3本目!4本目!突入!

ミスってもカメラが素敵だからその場で見れるぜ!

”注!!”マシンはフルカウルにして走行。

そして






なんとか撮れたぜ
<<タイヤは私が用意したわけでないこともありタイヤサイズ不明>>
<<撮れたぜ!!>>

ポラロイドなんてアホなカメラで馬鹿な写真を撮ったぜ!
次回までにマトモなカメラを買わなければな・・・

実はこのカメラ勤め先から記念品でいただいたものである。笑!

オマケ解説!!

2つの写真のキャッチタンクを見比べて見て欲しい!
上の写真のキャッチタンクは真っ黒なのに対して下の写真は白く見えるだろう。
もうお気づきの方もいるかもしれないが・・・
そう、リアルタイムで撮った写真が貯められてるのである。
他人が見てもなんにも感じない風景であるが、俺的には「思いでポロポロ・・・」だぜ。

「なんせ今でも現場の情況が頭の中で巡るんだ。」

 

H13.12. byよっちゃん