布ぞうり

やいづばあば 07年6月4日

 和裁や洋裁をやっていると古布がたくさん出ます。その布の活用方法として、布ぞうりを作りたいと思いました。
 昔おじいさんが、土間で足に縄を掛けて藁ぞうりを作っている姿を思いだし、自分で工夫しながら作ってみました。始めは失敗作でしたが、パソコンで布ぞうりについての情報を検索し試作しているうちに、だんだん上手に作れるようになりました。
 出来た布ぞうりを友達にプレゼントしていたら、地元の公民館で教えてもらいたいと言われて07年5月29日に、初めて布ぞうりの講座(20人限定)の講師をしました。参加者は、浴衣・シーツ・布団の側などの古布を持って来て作りました。材料キットを買っても既製品を買っても二千円から三千円もするので古布を使ってのぞうり作りは、皆さん大変喜んでくださいました。
 当日は、9時から14時までかけて、古布ぞうりを完成して満足そうでした。家に帰って色々な布でやって見ると言っていました。パソコンに布ぞうりについての情報がたくさんあるし、書店では布ぞうり作りの本も売られているので参考にして、もっと工夫した良い物を作るよう伝えました。
 講習をやってみて、自分の作り方をホームページに載せたいと考えるようになりました。5月29日の講座の応募者が多かったので、6月5日に再び20人に教えることになったため、それまでに、ホームページに作り方をアップし、参加者の資料にしたいと考えてこのページを作りました。

準備

1 荷造りロープ4m 
      (太さ5o程度・ホームセンターなどで売っている。)
2 古布 (浴衣・シーツ・布団の側など木綿の布)
       浴衣1枚で布ぞうり2足位できる。
3 はさみ・ものさし・目打ち
※ 荷造りロープ・古布は、慣れたら色々な材質の物でやってみる。 

作り方

1 ロープを足の親指に掛ける。
  (分かりやすくするためにロープに色をつけてあります。)

2 同じ長さの布を、二枚重ねて、幅5〜20pに裂く、。
  (二枚重ねて裂くのは左右の出来を同じにするため)

3 2の布を1枚使って編み始める。(後の1枚は、もう片方の分) 

4 編み始めの布の巻きつけ方を覚える。


5 ロープを3本と見て3段編む。
  (真ん中の2本のロープと布は、1本として扱う。)


6 ロープを4本にして編む。ロープ3本から4本にする方法を覚える。

  真ん中を通すときはクロスしたロープの下から上に抜ける。
  1枚目の布が終わるまで編む。

7 もう片方を1〜6のように作る。左右同じように出来たか確かめる。

8 今まで編んだものを裏返して足に掛け、表を見ながら編み続ける。
  布の継ぎ方を覚える。
  真ん中を通す時はクロスしたロープの上から下に抜ける。
  左右とも15cm位編む。
 

9 鼻緒を作る。
  長さ70p程度の布を6枚に裂いて、三つ編みの鼻緒を2本作る。
  鼻緒がゆるくなると履きにくくなるので固く編む。
 

10 鼻緒を編みこむ。 

11 前と同じ幅に5p程度編み続ける。
   最後にかかとの丸みの分をだんだん細くなるように編む。

12 結び玉のあるロープをゆっくり交互に少しずつ引っ張る。
   (編み終わりが、かかとになる。)

13 引っ張ったロープを表に出して、三つ編みの鼻緒に掛けて裏に戻す。
   (同じ穴に通さない。)

14 裏側に出てきた紐を結ぶ。

15 裏側の余分な布やロープを切り落として、出来上がり。