2月28日、新着本のご紹介です。                            TOPページへ
                      今回は、絵本・児童書9冊、食卓まわり3冊、暮らしまわり3冊、
                      エッセイ1冊、海外の作品1冊、日本の作品1冊、写真集1冊の、合計19冊です。
                      なお前回2月3日ご紹介分の新着本は、各コーナーに移動しました。   

sold out C-752 絵のない絵本 700円
アンデルセン 作 岩崎ちひろ 絵 山室静 訳
童心社 1994年72刷 定価1200円(当時)
状態 B / 表紙上よれ有 背表紙角破れ少 中やけ少 絶版

恋人の無事を願ってガンジス河にランプを流す娘。
神様が小さな妹弟を運んでくるのを楽しみに待つ幼い兄弟。
いたずらをわびて涙を流す無邪気な少女。
初めて煙突から頭を出して「ばんざあい!」と叫ぶ煙突掃除の少年。
ひとりの貧しい絵描きの窓辺で、自分の見てきた物語を話して聞かせる月は、
悲しみも喜びも包み込み、すべてにその光を惜しみなく与えます。
美しい心根を持つ人びとへの共感と、
その価値を認められずにこの世を去る人びとへの哀惜の念。
アンデルセンの、きらめく月の光を集めたようなこの散文集は、
岩崎ちひろ(当時の表記)の、シンプルで力強いさし絵と共に、
心に残る作品となっています。

sold out C-753 どんなかんじかなぁ 700円
中山千夏 文 和田誠 絵
自由国民社 2006年第6刷 定価1575円
状態 B / カバーなし 中よれ少

友だちのまりちゃんは目が見えない。
もう1人の友だち、さのくんは耳が聞こえない。
それってどんなかんじかなぁ。
不思議に思ったひろくんは、目をつぶったり耳をふさいだりして
考えてみました。
また別の友だち、きみちゃんには「ひろくんて学者さんみたい」と言われました。
どうしてかというと…。
中山千夏さんの文、和田誠さんのさし絵で、
立場の違う人を思いやる心を、押し付けがましくなく軽やかに描いた1冊。

C-754 オレゴンの旅 900円
ラスカル 文 ルイ・ジョイス 絵 山田兼士 訳
セーラー出版 2004年第4刷 定価1575円
状態 B / オビ付 表紙上よれ有 中は美本
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サーカス団で出会った、道化師のぼくと曲芸をするクマ、オレゴン。
ある晩、オレゴンはぼくに話しかけてきた。
「ねえデューク、ぼくを大きな森までつれてっておくれ。」
そしてぼくたちは、すすだらけのピッツバーグから、
オレゴンの大きな森を目指してヒッチハイクを続け…。
オレゴンを森に送り届けた後、
「今度はぼくの旅に出よう、なんにも考えずに、心を軽くして。」と
ひとり旅立つデューク。
詩のような文章と、印象的なさし絵で描かれた、
まるで映画のように心に響く絵本です

sold out C-755 おじいちゃん 650円
ジョン・バーニンガム 作・絵 谷川俊太郎 訳
ほるぷ出版 2004年第32刷 定価
状態 B− / カバーなし 角傷み有 中よれ有

ままごとやお人形遊びをしたり、ピクニックに行ったり、
一緒に歌を歌ったり、ボートに乗って釣りをしたり。
時々けんかもしたけれど、いつも優しかった大好きなおじいちゃん。
すわり心地のいいあの緑の椅子に座っていたおじいちゃんは、
もういない…。
ユーモアを交えて淡々と描かれたエピソードが、
おじいちゃんと孫娘の絆の強さを写し出し、切なくなります。

C-757 ぼくの水たまりバケツ 850円
エリサ・クレヴェン 作・絵 多賀京子 訳
徳間書店 2003年2刷 定価1575円
状態 B / 表紙上よれ有 中は美本 絶版
   
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ある朝、海に出かけることにしたワニの兄弟は、
ピカピカ光るバケツを手に出発しました。
にいさんのソルは、物を集めるのが大好き。
貝がらや、いろんな形の石や、羽を集めて、
バケツをいっぱいにしようとはりきっています。
でも弟のエルンストは、何を集めていいのか分かりません。
雲や星や水たまりを集めようとすると、
「そんなことできないよ」とソルに言われてしまいます。
どうしても水たまりを集めてみたいエルンストは、
あちらこちらでいろいろなものの姿を映し出す水たまりを見つけ、
バケツいっぱいに水をすくい、その水を使ってすてきなことをしたのです。
どんなことかというと…。
『おひさまパン』や『あかいことりとライオン』の作者が、
のびのびとした発想の豊かさを、美しい絵とコラージュで描いた絵本。

sold out C-759 ねこねこ 10ぴきのねこ 750円
マーティン・レーマン 作・絵 星川菜津代 訳
童話館出版 2006年第4刷 定価1260円
状態 B / 中は美本 絶版

おすまししている子猫。
ちょっとふとっちょの黒猫。
海のそばに住んでいる茶色の猫。
毛足の長い上品な猫。
ネズミと大のなかよしの猫…。
落ち着いた色合いで描かれた個性的な猫が10匹。
左ページに添えられた短い言葉も分かりやすく、
最後の一文に思わずクスリとさせられる絵本です。

sold out C-397 つるばら村のパン屋さん 750円 再入荷
茂市久美子 作 中村悦子 絵
講談社 2006年第10刷 定価1470円
状態 B / 背表紙角よれ少 中は美本
つるばら村に住むくるみさんは、宅配のパン屋さん。
おいしいパンを、村じゅうの人に食べてもらいたいと願いながら、
おばあさんの家だったわらぶき屋根の農家の台所で、今日もパンを焼いています。
村の駅前に、赤いレンガ屋根の小さなお店を開くことを夢見て…。
そんなくるみさんの所にやって来るのは、奇妙な注文をするクマやネコ、
北風、妖精、不思議なホテルを営むウサギ…。
春の音がするレコードをかけながら、タンポポのはちみつを入れて焼いたパン、
木の実やドライフルーツをたっぷり入れて、アンズジャムを塗ったクリスマスのパン、
まるで花のつぼみを食べたように、口中に甘い香りが広がるちっちゃなパン。
ページを開くごとに、パンの焼けるいいにおいがしてきそうな、
楽しいお話が詰まった1冊です。

sold out C-554 中国の民話 王さまと九人のきょうだい 700円 再入荷
赤羽末吉 絵 君島久子 訳
岩波書店 1991年第36刷 定価1140円(当時)
状態 B / 中は美本
いつの頃か、見当もつかないほどの大昔、
子どものいない年寄りの夫婦のもとに、不思議な老人の丸薬のおかげで、
9人の子どもが生まれました。
それぞれの名前は「ちからもち」「くいしんぼう」「はらいっぱい」「ぶってくれ」
「ながすね」「さむがりや」「あつがりや」「きってくれ」「みずくぐり」といい、
顔かたちのそっくりな兄弟です。
名前のとおりの特長を持つ兄弟たちは、
いばった王さまの無理難題を次々と解決して…。
中国の少数民族、イ族に伝わるこの民話、
圧政に苦しむ人々の、願いの表れだったのかもしれません。
『スーホの白い馬』の赤羽末吉さんの、のびのびとしたダイナミックなさし絵が、
お話を盛り上げています。

C-364 はなをくんくん 650円 再入荷
ルース・クラウス 文 マーク・シーモント 絵 木島始 訳
福音館書店 2008年107刷 定価1050円
状態 B+
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雪の降る森の中、動物たちはみんな眠っています。
のねずみも、くまも、りすも、ちっちゃなかたつむりも。
ところが、おや、何かのにおいに気がついて、
みんなははなをくんくんさせ始めました。
それからどこかに向ってかけていき、やがてぴたりと止まって笑い出し…。
モノクロの柔らかい絵柄が、春を待つ喜びをやさしく描いています。

T-300 菜菜ごはん 野菜・豆etc、すべて植物性素材で作る
     かんたん満足レシピ集 1400円

カノウユミコ
柴田書店 2005年4版 定価1995円
状態 B / 裏表紙上よれ有 中は美本
   
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肉や魚、卵や乳製品などの動物性素材を使わず、
野菜や豆、穀類、海草などの植物性素材だけを使って作る、
カノウユミコさんの料理。
「野菜だけだからこそのおいしさがある!」という考えのもと、
おいしく、調理法がシンプルで、体にいいレシピが満載のこの本は、
じゃがいも、にんじん、トマト、なす、大根などの身近な野菜を使い、
素材別にさまざまな作り方が紹介されています。
砂糖やだしも使わず、元気な野菜を選び、
塩やしょうゆ、酢、みそなどの基本調味料にこだわって作られたメニューは、
どれもおいしそうなものばかり。
和・洋・中と飽きさせない工夫もたくさんの1冊です。

T-301 ますます菜菜ごはん 野菜・豆etc、素材はすべて植物性
     楽しさ広がるレシピ集 1400円

カノウユミコ
柴田書店 2006年3版 定価1995円
状態 B / 中は美本
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今回の「ますます菜菜ごはん」は
アスパラガスやセロリ、ブロッコリー、ごぼう、里いも、白菜など、
前回紹介できなかった野菜を使ったレシピの他、
麺類やパン、おやつのメニューなども充実しています。
体にいいから、というのではなく、おいしく楽しく野菜を食べてほしいという
著者の願いのこもった1冊です。

T-302 菜菜ランチ 野菜でつくるクイック弁当&おうちごはん 1400円
カノウユミコ
柴田書店 2008年初版 定価1995円
状態 B / 中は美本
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つい手を抜いてしまいやすい、ひとりで食べるお昼ごはんや、
ワンパターンになりがちな忙しい朝に作るお弁当。
野菜の魅力にあふれたさまざまなメニューで、
毎日無理なく、楽しく作れる工夫がなされたこの本は、
彩りも美しく、食欲をそそります。
『菜菜ごはん』シリーズの4冊目です。

L-352 Handmade living 手作りのある暮し 850円
桐島かれん
文化出版局 2007年第1刷 定価1575円
状態 B / 背表紙角よれ少 中は美本
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モデルやミュージシャンとして活躍し、
写真家の妻として、また4人の子どもの母として、
凛とした美しさを保ち続けている桐島かれんさん。
この本は、「ミセス」に連載された手作りに関する1冊。
ハロウィンやひな祭り、端午の節句など季節の行事のお祝い、
手ぬぐいで作る子供用の甚平や、思い出の服のリメイク、
アロマキャンドルや、ハーブを使った化粧品作り、
羊毛フェルトのルームシューズや刺繍をしたブックカバーの制作など、
家族への愛情が感じられるすてきな作品を作り上げています。
篆刻 (てんこく=石のはんこ)の図案やイラストも上手なかれんさん。
楽しそうな表情がとても魅力的です。

L-361 ヨーロッパを旅してしまった猫のはなし 950円
平松兼三
ブルースインターアクションズ 2005年第1版第3刷 定価1680円
状態 B / 中は美本 絶版
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「犬にできるのならノロにだって」。
犬を連れてヨーロッパ旅行をした人の話を聞いた、
WEBデザイナーの著者は、生花店を営む妻、そして愛猫の黒猫ノロと共に
ヨーロッパに行こうと思い立ちます。
2人と1匹の旅は、けれども案ずるより生むが易し。
しっかりと事前に準備をすれば、
「ずるいコネ」も、猫に「たぐいまれなる才能」も必要ないのです。
飛行機での手続きや、現地でのレンタカーの手配、
猫の運び方(!)やアクシデントに遭遇したエピソードなどが、
穏やかでユーモラスな筆致で描かれています。
ヨーロッパ各地のデザインにも触れていて、
猫好きの方はもちろん、旅好きの方にも楽しめる1冊です。

sold out L-302 北欧トラベルダイアリー 900円 再入荷
すげさわ かよ
河出書房新社 2008年初版 定価1575円
状態 B / オビ付 中は美本

フィンランドでは、港のマーケットで朝ごはんを食べたら、
路面電車に乗ってヘルシンキの街をまわったり、
スーパーマーケットでかわいいパッケージのおみやげを探したり、
アアルトのデザインした建物を訪ねたり。
足を伸ばしたタンペレの市立図書館でムーミンの世界に浸り、
かわいい街並みのリゾート地ナーンタリではムーミンワールドで楽しみます。
スウェーデンではちょうど夏至祭りの季節。
愛らしい民族衣装に身を包んだ人びとのメイポールダンスを見学したり、
中世の町ガムラスタンを散策したり、船に乗って近隣の島々を訪ねたり。
古い絵本やキュートな雑貨、記念切手なども忘れずに。
そしてエストニアでは、野外ミュージアムや旧市街を歩き、
手仕事やおいしいものを堪能します。
チャーミングなイラストで綴る、夏の北欧の旅日記。

sold out E-229 パリ猫銀次、東京へ行く 800円
村上香住子
アノニマ・スタジオ 2007年初版第1刷 定価1575円
状態 B / オビ付 裏表紙汚れ有 中は美本

パリ郊外、コンピエーニュの森で偶然出会った灰色のかたまりの仔猫に、
心が「とろっととろけてしまった」著者。
さっそくパリの自宅に連れ帰り、
時代劇に登場するような「銀次」という名前を付け、
一緒に暮らすことになりました。
やんちゃだけれどひどく臆病な銀次との、パリでのできごとを綴った
フィガロジャポンの巻頭エッセイ「パリ毎日便」は思いがけず11年も続くことになり、
銀次は日本の読者の心をつかみ、ファンレターもたくさん届いたのだとか。
そんな日々から一転、やむなく東京に引っ越すことになる後半の騒動は、
銀次にも大変な負担となってしまいます。
愛情のこもった写真と共に描かれたエッセイです。

F-17 ロザムンドおばさんの贈り物 900円 再入荷
ロザムンド・ピルチャー 作 中村妙子 訳
晶文社 1993年 定価1800円(当時)
状態 B / 表紙汚れ少 表紙上よれ少 中は美本
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なにげない毎日の暮らしの中で、
ふと感じる不安や哀しみ。
こんなこと何でもない、と思っても、いつのまにかそれに捕らわれてしまう。
そんな時の、ほっとするひと言が、どんなに勇気を与えてくれることか。
恋人への思い、家族への愛に戸惑う主人公たちに、
そっと寄り添う作者の優しい視線。
丁寧に語られるこの短編集は、『天然生活』や『ku:nel』の読者にも、
きっと気に入ってもらえるはずです。

J-24 夢について 750円 再入荷
吉本ばなな 原マスミ 絵
幻冬舎 1994年第1刷 定価1300円(当時)
状態 B / 中は美本
   
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探偵になった夢、まるで実体験のようなリアルな夢、
亡くなった大切な友人の夢、美しい海に行った夢を3人揃って見た時のこと…。
ちょっとつらい話、ちょっと怖い話、ちょっと切ない話。
どれも、著者の描く物語の続きのような、
不思議で温かい夢についてのエッセイ。
原マスミさんの描く青と白の大胆なさし絵が印象的な1冊です。

G-75 ターシャ・テューダーの世界 ―ニューイングランドの四季― 2500円
ターシャ・テューダー&リチャード・ブラウン 相原真理子 訳
文藝春秋社 1997年第3刷 定価3873円
状態 B / オビ付 中は美本
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「バーモントの東、ニューハンプシャーの西」にある魔法の国 ―。
初めてターシャ・テューダーの家を訪ねた時、
カメラマンのリチャード・ブラウンはこんな風に思ったそうです。
息子のセスが手作りして建てた18世紀の農家風の家で、
コーギー犬をはじめたくさんの動物たちと共に、
昔ながらの自給自足の生活を送った、
絵本作家でありさし絵画家でもあるターシャ。
子どもたちが幼い頃に上演した人形劇のセット、
大切にしているアンティークのドレスや道具類、
季節ごとに実る果物や四季折々に咲く花々、
庭仕事や機織り、食事のしたくなどの日々の暮し。
その暮らしぶりを1年間に渡って撮影したこの本は、
彼女が生きることを謳歌する姿が映し出されています。
独りできりりと立つターシャの顔に刻まれたしわの美しいこと!