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映像メディアコレクター受難の時代
S080506

サイト全般についての補足内容です。
アナログ音源再生計画

     次世代DVDの決着はついたが・・・
2008年のGW期間中は体調がイマイチだった事もあり遠出せずに、もっぱら家で映画鑑賞でした。レンタルDVDを何本も借りて近年の見逃してしまった洋画をみてゴロゴロしてました。我が家の42インチ画面でのビデオ映画はそれなりに迫力があるのですが、地デジの鮮明な画像を見慣れていると『はやくブルーレイの映画が観たいなぁ』などと思うわけです。

記録メディア関連の今年最大の話題といえば次世代DVD規格のブルーレイ・ディスク(以下BD)とHD-DVDの覇権争いに決着がついたことでしょう。HD-DVDプレーヤーの購入者が割りをくったのは当然ですが、実際は今までセルビデオで映画をコレクションしてきたファンこそが、これからも莫大?な出費を重ねるのかと、ふと思いました。

世は音楽・映像ともメディアはレンタル主流の時代ですが『自分のモノとして所有したい』というファンは決して少ない訳ではありません。当サイトで扱っているのは主に音源メディアですが、こちらはセル商品としてはアナログレコードからCDへ大きな変遷があった以降四半世紀にわたって変化はありません。SACDも登場しましたがあくまで主流は現在の規格のコンパクトディスクのままです。

それにひきかえ1980年代以降セルビデオはここ数年で大きな転機を迎えています。テープとしてのビデオは永らく覇を競っていたVHSとベータに決着が着いてからは90年代まで主流の座を占めてきました。その間非常に多くの映画がビデオ化され相当数のコレクションを保有しているファンも多いでしょう。音楽と違い映画作品を個人的にコレクションできるようになったのはビデオテープとデッキが普及してからの事だからです。

それがDVDというデジタルメディアの登場で状況は一変。アナログ→デジタルへの変遷という点ではレコードがCDへ変わった事が20年近い時差で起こったに過ぎないかも知れない。テープを集めてきたコレクターは愕然としたかも知れないが当然テープより画質も良く、ビデオの最大の弱点である劣化が無いという事でDVDで同一作品を収集し始めたファンは多い筈です。

しかし今回のBDへの移行はほんの10年程度の時差で始まろうとしています。プレーヤーさえ普及すれば現行DVD規格の商品はいずれ無くなるでしょう。私はまだBDでの映像を見たことは無いがデジタル放送番組の鮮明な画像を見ると現在のDVDに比べ、とりわけ大画面での差は歴然だろうと容易に想像がつきます。

大好きな映画を大画面で鮮明に見たいというファンは、またもや同じ作品をBDで購入するのでしょうか?

 
アナログとデジタル 映像とサウンドの差異
オーディオ・音楽の分野ではアナログとデジタルで、こと音質に限れば必ずしもデジタル(CD)が良いとは限らない、独特の温かい柔らかい音質がアナログにはあるという事でファンも共存させる事ができる。
 しかし映像メディアに関しては、少なくとも私が見る限りではビデオテープとDVDの差は歴然(特に古いビデオは再生回数に係わらずノイズが入る)。そして現DVDとBDの差も歴然で古いメディアとの共存は現実的では無い。

そうなると映画ファンにとって特にお気に入りの映画は、みたびBDで購入となる可能性が高い。これも私ごとだが、アナログレコードで購入したものを再度CDで買ったものも少なからずある。ビデオに関してはテープとDVDで同じタイトルのセルビデオは無い筈です。いずれBD発売の際は現行DVDとは別の「映像特典」というやつを付けて購買意欲をそそるんでしょうね。

HD-DVD陣営がVHS・ベータ戦争のように長引く前に撤退したのは、すでにその次の世代のメディア開発をしたほうが得策だからなどという記事も読んだ記憶があります。新世代メディアは12pディスクという基本的な規格と全く異なるものになるようですよ。
 恐らく巨大容量のメモリーでクレジットカードサイズくらいのものが登場するんでは無いでしょうか?その時には音源をはじめ、すべての記憶メディアを巻き込んだ大変革となるのでしょうが、その時には、またもや買い直す事になるのか。ことデジタルメディアに関してはコレクター受難の時代はまだまだ続く気配です。



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