デジタルメディア関連 アナログ音源再生計画 |
D011122
古い音楽CDプレーヤとCD-Rの対応状況
この記事はPart2「CD-Rへの保存のススメ」その他についての補足内容です。
古いCDプレーヤーとは? | ||
●オーディオCDプレーヤの歴史も、すでに20年に近づいてきました。現役で使用されている機器は皆さん比較的新しいものを使っていると思いますが、古い、新しいという比較はどこを区切りとするのか? これは管理人の考えですが「コンピュータ用のCDが再生されるかどうか」が、古い機器と新しい機器の境界と思っています。 ●PC用のCD-ROM、例えばWindowsのOSやその他のアプリケーションCDをオーディオCDプレーヤで再生すると、どうなるか? ほとんどの場合は最初に音楽CDと同じく再生時間が表示されトラック数は1と表示されるはず。そして再生しても全く無音のままCDをトレースしていきます。 これはCDデッキやミニコンポ、CDラジカセ、カーコンポいずれも同じです。 ●ところが古いCDプレーヤでは再生音が聞こえます。相当レベルの高い雑音でFM曲間ノイズか、インターネットにダイヤルアップモデムで接続したときのピーザーというノイズの音と同じです。 このノイズが再生されるか否かが古いCDプレーヤかどうかの判定として良いと思います。 |
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古いCDプレーヤでCD-Rは再生できるか? | ||
●それでは、この危ない(^^;CDプレーヤでCD-Rに焼いた音楽CDが再生できるかテストしてみました。 たまたま義弟が使っていたYAMAHAのプレーヤのトレイ開閉をなんとか直して再生してみました。およそ15年くらい前のものです。管理人の最初に購入したCDプレーヤはとっくにピックアップがいかれ焼却処分。この製品は見た目にも自分の持ってたモノより高そう(^^; ●結論から言えばCD-Rは再生できます。音質も問題ありませんでした。(厳密に特性を測定したわけでは無い、あくまで聴感上) 74分、80分のCDを再生した場合、さらにCDエクストラを再生した場合も音楽CD部分だけが正確に再生できました。メディアは国産のもの、アジア系のものも問題有りませんでした。 ●しかしこれを、○○曲目と指定した場合、例えば16曲目を再生したいと指定すると多くの場合、16曲目より前の12とか11曲目が再生されました。これも再生したメディア、使用色素(シアニン・フタロ)、80分盤かどうかを問わず同じ傾向でした。 色々テストしてみると最初から40分程度経過した以降のトラックではセレクトエラーでそれより前のトラックが再生されてしまいます。 ●当然ながら本物の音楽CDではそうした現象はありませんでしたが、いずれもその曲をサーチするのに若干時間がかかりました。 反射率に対するレーザーピックアップの感度の問題で外周へ行くほど1周の速度が速くなるためトラック情報が見つけづらくなるからだろうと思います。一度その曲へ移動すれば正確にトレースして音飛びはありませんでした。 ●したがって自分でCD-Rに焼いた音楽CDが、あらゆるプレーヤで正常に再生できるかどうかのテストとして (1)データCDを再生して無音で再生できるか確認する (2)無音だったプレーヤでCD-Rに焼いた音楽CDを最後の曲を指定して再生する、あるいはシャッフルして再生して完全にその曲へ移動するか確認する。 以上の2点を確認すると良いと思います。 殆どの場合再生は問題なくできると思いますが、データCDを無音で再生できるプレーヤの一部で、音楽CDが正確に指定曲へ移動できなかった場合は焼きに何らかの問題があるかも知れません。(機種によって差異があるので一概に決めつけられないが) ●また、このような古いプレーヤをお持ちの方はCD-Rについて色々テストしてみる事をオススメします。場合によっては、ある特定のメディアだけ正常だったりする可能性もあるかも知れません。 あるいは、年代やメーカーによって全く問題なくCD-Rが再生されたり、逆に全て再生不可だったりする事もあるでしょうが、所詮CD-Rが登場する以前の機器です、これについては気にする事は無いでしょう。 ●データCDを再生する場合は最初必ずボリュームを絞ってテストして下さい。一般の音楽CDよりかなりハイレベルの音量になります。 よく注意書きにあるような「大音響」は大袈裟で、それでイカレルようではスピーカがヤワです。ただし、絶対にヘッドフォンでは聴かないことをオススメします。自分の耳はスピーカよりヤワです(^^; |