デジタルメディア関連 アナログ音源再生計画 |
D010610
曲間の無音部分・CD-Rのギャップ調整について
この記事はPart3「音楽CDをつくる」についての補足内容です。
(D010125・D010331の更新記事になります)
[ライティングソフトのギャップ調整の相違] ■CD-Rに音源を焼く場合に曲間の無音部分(ギャップ)の設定をどうするかが問題になる場合が非常に多いようです。特にライブ録音や会話テープを自然なつながりと間隔でCD-Rに焼きたい場合に重要な要素となってきます。 あるいはLPレコードと全く同じタイミング間隔で焼きたいと考えている方もいるでしょう。 ■トラック間ギャップはトラック・アット・ワンス(TAO)で焼くと自動的に2秒空きます。曲間に無音部分をつくりたくない場合や自分で曲間のタイミングを設定したい場合にはディスク・アット・ワンス(DAO)に設定してギャップを調整する作業が必要になります。 ■CD-Rドライブにバンドルされているライティングソフトには、いずれもギャップ調整機能があるのですがその設定はソフトによりかなり異なります。 WinCDRやB's Goldでは以前のバージョンから曲ごとにプリ・ポストという前後のギャップも調整できるようですが、Easy CDではバージョンと「スタンダード」「デラックス」というリリース版の違いにより設定に差がありますので注意が必要です。(現在はVer5.0 Platinumという製品になり構成がますますヤヤコシクなりました) ■またWinCDRやB's GoldではDAOのデフォルトでプリギャップが2秒空いている設定になっている筈です。逆にEasy CDのデフォルトは0秒です。 ■Easy CD4.0以前のスタンダード版を使っている方はディスク・アット・ワンスに設定してギャップ0秒にするか、TAOで2秒空きにするか、いずれかの選択肢しか無いことになります。特にVer3.5までは単純コピーでもTAOでしか設定できずギャップ情報を取得できなかったためライブ盤などでは曲間が空いてしまい非常に不都合がありました。
[メディア別の無音部分の長さの相違] ■それでは現実に曲間の無音部分はどの程度空いているのか、確認してみました。 音楽CDはCDプレーヤで2曲目以降の曲を選曲し、逆早送りで前の曲の最後から再生すると次の曲の先頭に-2秒とか表示されるのでわかりやすい。 レコードではマスタテープのヒスが消えたところから次の曲の出だしまでの時間、テープはまぁアバウトに計ってみました。 [音楽CD] 曲の先頭のプリギャップをとっているCDが大半でしたが、中にはポストギャップだけのものもありました。間隔は確かめただけで1〜7秒とCDによってマチマチでした。ただし御存知のようにランダムで再生するとすぐに次の曲が始まります。 [アナログレコード] 制作意図にもよりますが一般的には4〜6秒の間隔が多かった。それ以上のものもありました。CD同様統一されているわけではありませんでした。2秒というのは確認した限りでは無かった。 [自分の録音したテープ] FMエアチェックのポップス曲を集めたオムニバステープでは、自分では4秒程度間隔をあけて録音したつもりですが1秒から5秒程度とマチマチでいい加減な性格が見事現れてました(^^; ■結果的に2秒間隔というのは、CD-Rに異なったデータを焼く場合にデフォルトとして設けられた間隔のようで音楽CDでは全く関係のない事です。 [上手に無音部分を設定するには] ■DAOでギャップ調整できるソフトでは、曲の先頭部分の余計な無音部分はできるだけカットする。曲間のタイミングはソフトで調整する。 ■DAOでギャップ調整できないソフトでは曲の最後の部分に任意の長さの無音の波形を付加してDAOで焼く。曲間は2秒間隔で良ければそのままTAOで焼く。 ■LPレコードをオリジナルどおりの無音間隔で焼きたい場合は、片面ずつ丸ごと録音した後、「手動」で分割する。このとき分割位置は曲の始まる寸前でそれぞれ分割していく。 ■アナログ音源のデジタル化ではオリジナルCDを作る作業になります。ライブや会話でも全部が連続しているとは限らず、どこかで無音のタイミングを任意の長さで入れたい場合もあります。そのような場合を考えるとヤハリ自分でギャップ調整ができるソフトを利用した方が良いと思います。 |
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