一日一題有段者向け1解答

 1図
黒1と弱い石の方からアテます。
黒5と緩まないで押さえる手が好手です。
白10ツグ・・3のところ
黒15まで。白はシチョウで取られです。

 2図
白1のボウシが急所で黒は路頭に迷います。




 3図
右辺の白は生きているので黒▲はカス石と見ます。
▲の石は無いものとして考えます。
隅に辛い黒1が正解です。
カス石にとらわれず隅を地にするように守る。



 4-1図  正解
黒1とノゾくのがこの一手です。
白2とツガせてから黒3と連絡します。
黒5と白をいじめる手が大きな一着になります。
辛くても白10は必要です。
黒11まで。黒は大成功です。

 4-2図  失敗
黒1には白2のワリコミが厳しい手です。
白10まで。下辺の黒の厚みが働きません。



 4-3図  失敗
ツギは甘い手です。
黒5では左辺の星に打つのが相場です。
黒5と打つと左下で生きられますが
白18と打たれて黒は不満です。

 5-1図  正解
白1と広い方にヒラいて安定を図るのが正解です。


 5-2図  失敗
白1のトビはまずまず、地が無い分不安という説明でした。
上辺の黒模様を意識しての手だと思います。

 6-1図  失敗
この局面では黒1は絶対打ってはいけない手です。
黒5までで下辺の黒地は増えたけれど白2,4の形が良く
右辺の黒模様が削減されてしまいます。
下辺の黒地の増加より削減された方が大きい。
この感覚が大事だそうです。

 6-2図  失敗
黒1は模様を拡大して良さそうに見えますが
白2と打たれ下辺と右辺を分断され協調性が
無くなります。


 6-3図  正解
黒1は右辺の黒と連絡して一体的な黒模様になり
白を迎え撃つ構想です。
中央に大きな黒模様ができました。黒の中央の模様を
消そうとすると左辺が黒模様になりそうです。


 7-1図  失敗
黒1を打たないと隅の黒▲の二子を取られる手が
生じます。
隅の黒二子はカス石なので黒1は不要な手です。


 7-2図  失敗
上辺の白は両方とも眼がある石なので▲はカス石です。
黒1はカス石を助けた手です。
もっと大きなところに打つべきです。


 7-3図  正解
黒1は模様を拡大する手です。
眼がある石の近くはカス石(この局面では▲)見て
黒1、3と大場に回る。

この感覚が大切だと石田棋士は力説されます。
 8-1図  失敗
黒1は部分的には良い手ですが右上隅との位置関係が
悪い。全局的には価値の低い所に打ったことになります。
右上隅は黒、白共に強い石です。黒1は強い方に向かって打ったことになり石の方向が悪い。
ダメ場へ向かう手は価値が低い。

 8-2図  失敗
黒1、白2は定石です。
白2が絶好点です。
黒地になりそうな下辺を白に打たれてしまう。
黒3と価値の低い方へ石がいってしまいました。
石の方向が間違っています。

 8-3図  正解
この局面では黒1がこの一手です。
中央が黒っぽくなりました。
下辺から打てば味方の石と連係します。

 9-1図  正解
正解は黒1のオキです。
白4が読みの入った手です。


 9-2図  失敗
黒1のハネには白2のトビが好手になります。

 10-1図  正解
黒1のアテが最強手です。
黒9のキリが大切です。
 10-2図 正解の続き
黒7まで。グルグル回しのシチョウで白をしとめます。

 11-1図 不正解
黒1は白△の石に迫っているし下辺の黒地をふやしてい
ます。
下辺の黒はやや凝り形になるのが不満です。
左下の黒の厚みが活用されていないそうです。

 11-2図 不正解
白4となり白石が治まるので攻められなくなる。
左下の黒の厚みを活用して△を攻めたい。
 11-3図  正解
白石を攻めながら地を稼ぐのが理想形。
黒5が大切な手です。


 12-1図  正解
白1が正解です。
左辺から下辺に巨大勢力が形成されました。
左上の黒石が強い石という判断が大切です。
1の場所を黒に打たれたら大変です。



 12-2図  失敗
白1の打ち込みは不正解です。
上辺は左辺よりも価値が小さい。
黒2とガッチリ守られ黒4に回られてしまいます。
黒▲はまだ取られていません。


 12-3図  失敗
白1は見当はずれです。
黒に響かず左辺に先着されます。


 13-1図 失敗
黒1は左右の白を分断して攻めようとした手です。
黒5と切断しても右下隅の白は手抜きしても生きです。
切断しても白にダメージがありません。

 13-2図 失敗
黒1の平凡な受けでは白に稼がれてしまいます。
 13-3図 正解
相手の強い所は固めても構わないという特殊な状況の
時は黒1と打ちます。
 14-1図  失敗
白1の手は白石が左辺に偏ってしまうのが不満です。

 14-2図  失敗
位が低い上に左辺の黒も強くなってしまいます。
左上で戦いを起こしても有利にはなりません。
 14-3図 正解
白1はハサミとヒラキを兼ね後の戦いにも役立ちます。
白15と中央が厚くなったので、右辺の黒三連星に
えいきょうしてきます。
 15-1図 失敗
白8までとしっかり生きてしまうので黒不満です。
 15-2図  失敗
よく打たれる定石ですが、黒▲の石を活用して
いないのが不満です。
 15-3図  正解
黒1は黒▲を活用する特殊な打ち方です。
黒11まで。黒は中央が厚くなっています。