みんなと一緒にガンと闘う
富井醫院の
ガン補助療法の概要
 21世紀の今日、恐ろしいガンの治療にもっとも有効なのは、やはり早期発見・早期治療ですが、一旦、癌にかかってしまったからといって、もうお手上げになってはいけません。まだまだ、ガンと戦っていく方法が沢山あります。
 では、ここで、当院で行っているガン補助療法の概略を簡単に紹介します。
 まず、不幸にもガンに罹った患者さんに、積極的にガンを見つけてくれた医療機関で手術などの治療を受けていただくことを、おすすめします。なぜならば、これがガンを治す最も重要な手段だからです。つまり、出来るだけ現代医学の最新な治療手段でガンそのものを最大限に体から取り除く、言い換えれば、体に残っているガン細胞を最小限にすることです。
 その後の治療として、当院では次の3種類の治療を行う事ができます。


1,漢方薬治療
 ガンに対する漢方薬治療の目的は、主に二つあります。一つは、既にガンに蝕まれているからだの機能を調節して、歪んだバランスを極力元にもどすと同時に、体の免疫力をさらに高めることです。この目的に使われる主な漢方薬の方剤(方剤―沢山の漢方薬を理に適った組み合わせ)は、おおむね補剤と呼ばれています。この補剤とは体の機能を補填、補足、補充する薬剤、つまり漢方の栄養剤と呼べるものです。有名なものに「十全大補湯」「人参養栄湯」「補中益気湯」などがあります。実際に、これらの処方に少々のミネラル質やビタミン剤や甘味料などを混ぜて、市販の栄養剤としてよく売られています。もちろん当院ではこれら方剤の他、中国でよく使われている十種類以上の補剤の漢方秘方を生薬のまま、患者さんに服用していただいています。
 そして、ガンの漢方治療のもう一つの目的は、やはり、ガンそのものをやつけることです。いわゆる抗ガン剤的な役割ですが、ここで誤解されないように申し上げたいのは、漢方の抗ガン剤は、西洋医学の抗ガン剤(いわゆる化学療法剤―その主な働きは骨髄抑制であります)とはまったく違っており、普通の漢方薬と同様に、下痢や食欲不振になるぐらいの胃腸障害以外、大きな副作用がありません。代表的な薬剤(方剤)はヨクイニン、白花蛇舌草、半枝蓮、田七、冬虫夏草、天仙液などがあります。
 以上に述べた漢方薬はどのように患者さんに服用していただいているかについては、大きく分けて二通りあります。一つは漢方薬のみでガンの治療を行う場合、前述の二つの目的を持った漢方薬を隔日に投与しています。つまり、ガンをやつける「抗ガン剤」的な漢方薬を一日目に服用していただいてから、翌日に体のバランスを調節、補充する「補剤」を飲んでいただくことにしています。これは前日に抗癌作用のある漢方薬で、少しでも打撃を受けた体のバランスを、翌日に栄養剤(補剤)で迅速に回復させてもらう狙いです。もう一つの使い方は、他で抗ガン剤の投与を受けている方々に対しては、「補剤」のみを服用していただきます。その狙いはもっぱら、抗ガン剤にやられた体(つまり抗ガン剤で低下させられた免疫力と基礎体力)を速やかに回復させる目的です。


2,AHCC
 AHCCとはActive Hexose Correlated Compoundの略で、主に、数種類の担子菌の菌糸体を無菌培養することによって製造されています。AHCCの主な作用は1)抗腫瘍作用;2)抗糖尿病作用;3)抗高脂血症作用;4)抗肝炎ウイルス作用などですが、その根本にあるのは、体の免疫力を高める作用、つまり免疫賦活作用です。免疫については、前号と今号のフォリオに連載されている「免疫の話」の文章も参照していただきたいですが、他の成書もたくさんありますので、ここではある書物に掲載されている図を転載して、詳し説明は省略させていただきます。
 AHCCのガン治療におけるもう一つの働きは、脱毛、貧血、白血球数の低下、肝障害、食欲不振、吐き気などの抗ガン剤の副作用をなくす、あるいは減らす効果があります。
 当院ではAHCCを一日3〜6g処方して、先に話した漢方薬と組み合わせ、ガン患者の皆さんに服用していただいています。

3、免疫監視療法
 免疫監視療法は一言で言えば、独自の生理活性物質を使って、ガンに対する免疫監視機構を賦活改善する治療法であります。もともと体の中にあるガン細胞が、突然変異などで発生する可能性は誰でもあります。ただし、大きな害になるガンにならない人には、ガンの発生を監視し、一旦見つけたら、それを速やかに排除して、ガンの発生を未然に防ぐ監視システムがあります。これはいわゆるガンの免疫監視システムです。このシステムが何らかの原因(老化・環境・遺伝など)で破壊あるいは衰弱してしまうと、ガンがたやすく発生しています。
 この点に着目し、自分の持つ免疫機能を強化してガンを克服しようとするのが免疫監視療法です。「免疫監視療法は、そのガンを排除するのに重要な役割をもつ主役の一人である免疫細胞(1型ヘルパーT細胞といいます)を特に活性化しようというものです。また同時に、ガンを異物であると免疫細胞に認識させる機能の強化もねらっています。具体的には、BRPを注射投与して免疫刺激を加え、ガンに対する免疫監視機能の正常化を誘導する療法です。」

(佐藤免疫療法文献より引用)

 この治療法を積極的に展開しているのは横浜市中区にある「横浜サトウクリニック・生体調節研究所」です。当院ではこの医療施設と合同で、この治療法を希望されている患者さんに便利を提供しています。
 ここまで述べてきた当院で行っているガン補助療法をまとめてみますと、一言「体の免疫力を向上させる治療法」である、と賢明な皆さんはすでにお分かりになっているでしょう。つまり、われわれは神秘的な、迷信に近い暗示力など訳の分からない煽動や誘惑とはまったく違った、あくまでも先進で、安全な、科学的根拠のある治療方法を患者さんに提供しています。
 もちろん先に述べた治療方法のほか、当院はガンと闘おうとしている患者さんのために、国立ガンセンター、東京大学医学部付属病院、国立東静病院、国立放射線医学研究所、国家公務員虎ノ門病院、東京女子医大病院、浜松医大病院など国内一流の医療機関の優秀な専門医とのネットワークを利用して、ご希望の医療を受けるように紹介できるようになっています。