針灸治療はこんなによく効く!
     膀胱炎・前立腺炎
上海中医針灸室 院長  陶 強毅

◆概念
西洋医学の考え方
 前立腺炎は経尿道的に細菌が膀胱および前立腺に侵入し、炎症を起こしたものである。臨床上は急性と慢性の区別がある。

東洋医学の考え方
 膀胱炎や前立腺炎は「腎が虚、温熱が火に注いだもの」であり、脾、腎と最も密接な関係にあるとされている。古代の文献に記載されている「尿濁」は、本症の慢性期と類似したところがある。


◆臨床所見
急性前立腺炎
 症状としては、頻尿、尿意促進、排尿痛等があり、最後には血尿がある。また、腰仙部や会陰部、大腿内側に不快感がある。

慢性前立腺炎
 急性期に完全に治癒しないと、慢性前立腺炎に移行する。発熱や白血球の増多はないが、会陰部の鈍痛、腰痛、射精時不快感、性欲減退、集中力欠如など多彩な症状を表し、治療も難しくなる。


◆治療法
 西洋医学では、抗菌剤の投与となりますが、東洋医学では、鍼灸治療を中心に行います。

急性の場合
 気海、血海、陰陵泉、三陰交、太經を強刺激

慢性の場合
 腰兪、腎兪、百会、三陰交を軽く刺激した後、灸を加える