針灸治療はこんなによく効く!
     顔面神経麻痺
上海中医針灸室 院長  陶 強毅

◆顔面神経麻痺とは
 顔面神経麻痺は「面癰」ともいい、顔面神経によって支配されている部分の筋肉が麻痺してしまうことであり、表情筋の麻痺が起こることです。
 この症状には中枢性と末梢性の2種類があり、前額部の筋肉及び眼輪筋は両側の大脳皮質の支配を受けているので、中枢性の場合は麻痺を起こさないことが多く、末梢性の場合は顔面上半分も麻痺し、麻痺側は閉眼しにくくなります。

◆原因
 顔面神経麻痺が起こる原因として、蓋乳奥より内部の顔面神経の急性化膿性炎症、および顔面に風が当たったり、鼻冷刺激を受けると顔面神経麻痺が起こる場合があります。
 一般には神経の栄養血管が刺激を受けた事により麻痺をおこし、その結果、神経が虚血状態になることで起こります。また、その他にもウィルス感染などにより中耳炎や乳腺突起炎などの場合も麻痺が起こるときがあります。


◆中医学理論
 中医学において、顔面神経麻痺が起こるのは、外部からの刺激が顔面の経絡に働くことにより気血が調和せず、経筋が滋養されなくなることにより弛緩してしまい、収縮しなくなるために起こるものと考えられています。

◆治療法
 顔面神経麻痺の治療は、まず第一に顔面頬部の気の流れをよくすることです。
 このため、風池、陽白、地倉、四白、合谷。また、人中、太陽、下閣、足三里、光明などの経絡を用います。