| 針灸治療はこんなによく効く! ◆月経不順◆ |
上海中医治療院院長・針灸師 陶強毅 富井医院院長 富井明望 |
| ◆現代医学的な考え方 | |
| 月経を医学的にいうと、視床下部−下垂体−卵巣系に係わる多因子による内分泌調節機構及び子宮内膜の周期的変化で発来し、生理的出血を経て月経と認識されます。 これらの各部位に何らかの障害がおこり、月経異常が生じます。 月経異常には1:無月経2:月経周期の異常3:月経期間の異常および出血量の異常4:初潮期の異常5:閉経期の異常6:月経随伴症状の異常などがあります。 |
|
| ◆月経随伴症状の異常 (月経前緊張症、月経困難症) | |
| 月経開始の数日前からおこる精神的、身体的症状で、月経開始と共に減退・喪失するものを月経前緊張症といいます。また、月経がはじまってからおこるもので、下腹部不快感、下腹部痛、腰痛などがみられ、治療を要するほど強い場合を月経困難症といいます。 |
|
| ◆病態 | |
| 月経前緊張症は内分泌系機能の異常が関係していると考えられていますが、月経緊張の女性は神経症適性格が多いことも知られています。また、月経困難症の痛みは子宮収縮により生じます。 |
|
| ◆症状 | |
| 月経前緊張症では、乳房の張り、悪心、嘔吐、下腹部膨満、頭痛、めまい、耳鳴り、全身倦怠、不安、いらいらなど、症状は多彩です。 月経困難症は麻痺性の下腹部痛が背部や大腿へ放散し、消化器症状、精神神経症状などを伴うこともあり、これらの症状は月経開始の数時間前から直前に始まり、数時間から数日持続します。 これらの症状は、比較的多く見られる症状ですが、次のような場合注意が必要です。 1:不正性器出血を伴う場合、あるいは過多月経、過長月経などを伴う場合は子宮の腫瘍などが疑われます。2:帯下を伴う場合、感染症による場合も考えられます。3:月経痛が漸次増強する場合は子宮内膜症などが疑われますので、これらの場合は専門医への受診をお勧めします。 |
|
| ◆適応となる症状 | |
| まず、先ほどのべた、月経前緊張や、月経困難などの月経随伴症状の異常が適応となりますが、稀発月経、続発性無月経なども鍼灸診療の対象です。この他に、器官的疾患を認めない原発性月経困難症などが鍼灸治療の適応となります。 |
|