遂にその日がやってきた！
清水猛虎会・初陣の雄叫びだ！新調なった大応援旗が清水の空に翻る！
さぁ、胸を張れ、大空を見上げよ、そして勝利の凱歌をあげるのだ。
駿河の海潮は我々の想いを乗せ、今まさに船出の時を待ちわびている！
我ら今まさに行かんと欲す、さあ我ら清水猛虎会に、足下を引くべし！

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完成なった大応援旗が大空を舞う！
新生・清水猛虎会が、初陣の大歓声を上げる！総勢約４０人、当日の草薙球場では、一番の大部隊だ！遠山のストレートが唸る・伊藤の
スライダーが冴える・中西の気迫が空気を切り裂く・和田と平田が舞う・バースが吼える・岡田が白球を打ち上げる・・平下が弾丸ライナー
で打ち砕く川藤が右中間を真っ二つに割る！
現役時代さながらの好プレー＆好ゲーム、まさに清水猛虎会の初陣の祝福と日本一の栄冠を約束してくれたかのようだ。
始め和やかだった雰囲気も、終盤には公式戦さながらの白熱した雰囲気に！熱い！熱すぎる阪神ファン達。清水猛虎会に勝利に燃ゆる
栄冠こそ輝け！！！

「頑張れ頑張れタイガース・・・」八木隊長(当時）の涙声が、静まった
部屋の中に聞こえる。「なんでやねん！？」「・・・・・・・。」　ただ黙して
涙を流す虎達・・・嗚咽をこらえきれない虎達。絶望が清水猛虎会を
覆っていた。しかし、「いや、俺達は負けてなんかいない！」だれも
が心の中でそう思っていた。球史に残る名場面を刻み続けた日本シ
リーズ。間違いなく我々の期待に応えてくれた選手達。
そうだ、俺達は、甲子園では負けなかったではないか！最下位から
２年でこんなチームができたのだ、胸を張っていい！
いつしか六甲颪が、ヒッティングマーチが、みんなの胸からあふれ出た。
「そうだ、俺達は負けてなんかいやしない！」強がりや負け惜しみでは
なく、みんな心からそう思った。
それでも崩れそうな胸の内を、ひたすら愛する阪神タイガースへの賛歌
に変え、俺達は歌い続けた。「見てろよダイエー！」そうして清水猛虎会
の２００４年へのチャレンジが始まったのである。
見よ、この猛虎たちの笑顔を・・・俺達に敗北という日は来ないのだ！