浮きの作り方のページ
ここ数年メジナ釣りが非常に難しくなったと思われます。20数年前ならどんな仕掛けでも食ってくれたが、数が少なくなったのか、生活域が変わったのか、解りませんが・・・・今年の2月から4月にかけての仕掛けは、0号の飛ばせ浮きに0号の当たり浮きという形でかなりの成果を得ました。G2〜G3.G4.G5.0と当り浮きを変えていく段階でG5の時点で当りに極端な差が出ています。一度お試しあれ。さて前置きはこの位にして、通常ドングリ浮きと呼ばれる浮きの作り方を紹介いたします。私の浮きつくりのコンセプトとしまして、軽い仕掛けで釣るという考えに行きついております。従って0号を目標に製作を楽しんでおります。
原木の月桂樹です。桐、花梨、その他諸々試した結果ひょんなことから月桂樹になった。植木の剪定により約2ヶ月間放置された樹木を整理する時、枯れた割にはやけに重く、1度試しに作ってみるかと挑戦した結果、木目が細かい割には加工がし易く錘負荷も、かなりありバランスも取りやすいことが解り、以来メインに月桂樹を使っています。


約3ヶ月、自然乾燥させた原木です









まず最初に原木の切断から始めます









アバウトで原木のセンターらしき所に2.8mmのキリで穴を開けます。この穴に基づいてすべての加工が行われますので非常に重要なポイントになります。何故かというと、先に真円に近い円筒形を作成した場合、穴あけの段階でセンターの位置きめに時間がかかりますし、片側のセンターへ抜けるか疑問が残ります。穴あけ後そのままの状態で6oのキリに変えボデイの半分ぐらいまで開けます。錘を入れる穴です。

前工程で開けた穴を基に木工用旋盤にて好みのφ数まで削りながら円筒形を作っていきます。







次にトップとボトムを好みの形に削ります。









荒削り後、穴に接着剤を流し、6oの錘を入れます。原木の種類によって錘負荷が変わりますが、この錘(銅)だとボデイの1/2強の長さが理想的、何故かというと長すぎると高重心になりすぎ、ふらつきがおこり、又短すぎても低重心になりすぎ同じことが起こる。魚が食い込んだときスーッと入り、又水中から出てくる時もふらつかない浮きが理想と思う。


錘を埋め込んだ後サンドペーパー400番で形を整え1000番で仕上げをします。








3mmのキリでもみ直し、2.9mmのパイプを通し接着剤で固める。その後パイプを上下カットしサンドペーパーでカット部分を仕上げる。







シーラーを塗った後、白ペンキを3度塗りします。









下地塗りが出来上がったら次に色づけをします。トップをパーミリオン色で塗ってみます。私の経験からいうとサラシの中又は遠投したとき、視認性が赤色、黄色より数段良い。






ボトムは赤茶色の同系色でまとめました。









左から3番目までは上記3工程を並べたものです。右側の浮きは仕上げコーティング剤をどぶ付けしたものです。仕上げ剤は最低2度以上塗布したい、何故かというと浮きの寿命を左右するからです。






1度目のコーティング剤を塗り終わり、乾燥後浮力を測り、捺印し色の境に線を入れます、ツールは水性ペンの0.5oでOKです。2度目のコーティング後乾燥させて完成です。この写真は3度コーティングしたため浮力が変わっていないか確認したものです。




最後に現在使用している塗料を紹介します。右側はアサヒペンの蛍光塗料用のアンダーコート(水性、白)です、その隣3個はアサヒペンの水性蛍光塗料です。左側5個はボトムの塗装に使用するグンゼ産業のホビーカラーです、真ん中の大きいビンはアクセルのウレタンコート剤です。仕上げ剤については悩み、色々試しました。仲間にフィールドで3ヶ月以上テストしてもらいこのメーカーに落ち着きました。


一連の作業工程は以上です。時間に余裕があれば、subページを材料・旋盤・塗装に分け詳しく紹介したかったが、問い合わせがあった時にでも詳しく説明いたします。

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