私とサヌカイトとの出会いは、静岡県富士宮市にある「奇石博物館」であった。
当時は別に興味もなくフ〜ンと思っていた。後日知り合いの寺院にお邪魔したとき
磬(けい)をサヌカイトで制作したものを見て段々興味が沸いてきた。
今年(平成19年)オークションで何気なくサヌカイトを検索すると何点か出品されていた。
その内の1つを落札し、試しに叩いたら「ゴン」ん?普通の石??でも石は紛れもなく
サヌカイト。おかしいと思い綺麗に磨きもう一度叩くと「ゴン」変わりない。あれ〜と思ったが
ネット検索するとサヌカイトでも鳴る石と鳴らない石があり鳴らない石が大半と書いてあった。
やられた−と思ったついでに違う出品物を探すと、音色の事が書いてある出品物があった。
これはどうだろうと思い出品者に質問メールを出したらちゃんと音色のことを返信下さった。
この方なら信用できると思い落札。叩いたら「キ〜ン」と綺麗な音。とっても気に入った。
返信メールにお寺で使うと記載したところ、出品者も大変喜び寺院向けの商品を製作して
下さる事になった。メールをやりとりしていたら、出品者が我が家まで四国から来て下さる
事になった。4月末にお越しになり、磬にそっくりのサヌカイトを持参。同時に他の2石も購入。
このサヌカイトを以て当山の磬を正式に変えることにしました。
香川県等で産出する自然石で、1891年ドイツの地質学者ヴァインシェンク氏が「讃岐〔さぬき〕の岩」の意をこめ「サヌカイト」と命名しました。
叩くと澄んだ美しい音を奏でるところから、「カンカン石」とも呼ばれます。
東京オリンピック(1964年)の開会式でも用いられました。
本堂内の磬の 設置場所 |
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本来の磬(鉄製) |
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最初に設置した サヌカイト |
現在の磬 | |
磬型の サヌカイト |
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組み合わせの サヌカイト |
当山のサヌカイトの音色
サヌカイト