CBR1100XXロゴ

マシン開発コンセプト「世界最高性能」

CBR1100XX
1.絶対的な動力性能
超高速域に限らず、シティユースなどを含めたあらゆる速度域でも、 そしていかなるエンジン回転域でも豪快で十分なパワーを発揮できること。
2.機動力の高いシャープなハンドリング
大排気量でありながらも、豪快なハンドリング特性と高い操縦安定性を実現すること。
3.優れた居住性
CBR1100XX スーパーブラックバードの世界最高性能を快適に楽しめること。

目標達成のための10項目「フューチャー10」

CBR1100XX
1.見て分かる性能の高さ
空気性能と動力性能の高さが瞬時に感じられるデザインであること。
2.誇りを持てる造り
使うほどに、走り込むほどに誇りが持て愛着のわく造り込みをしていること。
3.感動を生む加速
余裕のある加速、鋭い加速といった従来の表現を超えた、乗る者に感動を与える加速を示すこと。
4.俊敏なハンドリング
ミドルクラスマシンに匹敵するシャープさとコントローラブルなハンドリング特性であること。
5.安心して楽しめる高速性能CBR1100XX
高速クルージングでもスムーズで安定したコントロール性を備えていること。
6.信頼の制動性能
先進のデュアル・コンバインド・ブレーキ・システムを採用し、
高速走行性能に必要十分でコントロールしやすいブレーキシステムを装備していること。
7.上質な振動性能
新開発のデュアル・シャフト・バランサーを採用し、いかなる回転域でも上質な振動フィーリングとすること。
8.タンデム走行を含む卓越した居住性CBR1100XX
絶妙のウインドコントロールによって、高速走行時の卓越した快適性能を有していること。
9.安心の夜間走行
夜間走行においても最大限の視界を確保し、高い安心感が得られる灯火系を有すること。
10.世界最速
量産バイク史上、最速であること。

主な装備・機構

2軸バランサーシャフト

CBR100XX

180度クランクの並列4気筒では1次振動はキャンセルされるが、ピストンやコンロッドが首を振ることでシリンダー方向に2次振動が起こる。
これを、エンジン回転数の2倍で回る1軸バランサーでキャンセルしようとすると、バランサー自体の加振力がシリンダーの直角方向に発生する。
そこでバランサーを二つに分け、それぞれを逆転させる事でバランサー自身の加振力をキャンセルさせてやるというのが、2軸2次バランサーの原理。

バランサーによる重量増加やフリクション増大によるパワーロス(約5ps)につながるが、ハンドリングの向上と高回転域での快適性を実現させる為に採用。 これによりエンジンのリジットマウントを実現し、余分なフレーム強度を必要としないので、結果的にフレーム全体の軽量化を達成。

D-CBS(デュアル・コンバインド・ブレーキ・システム)

DCBS

前後のキャリパーは、両端のピストンと中央のピストンの二系統に分かれ、それぞれ独立した油圧によって作動する。

ブレーキレバーでの操作では、左右の両端のキャリパーが作動し、同時に左側にある2次マスターも作動する。 2次マスターからの油圧はPCV(プロポーショナル・コントロール・バルブ)で制御され、リアの両端のピストンを作動させる。 結果としてリアも弱めに効く。

ブレーキペダルでの操作では、フロント左側の中央ピストンとリアの中央ピストンに油圧がかかる。 同時に、フロント左側の2次マスターから発生した油圧がリア両端のピストンを作動させ、結果的にリアは全てのピストンが作動する。 ブレーキペダルを強く踏んだ場合は、ディレイバルブの作用でフロント右側の中央ピストンにも油圧がかかり、その分フロントブレーキの制動力も高くなる。

前後同時に使用した場合でも、2次マスターからの圧力はPCVによる制御で一定以上に上がることは無いので、必要以上にリアロックする事はない。 よって、急制動等においても従来システムと同様にブレーキングする事ができ、加えて従来システム以上の効果を得る事ができる。 特に高速からのブレーキングでは威力を発揮する。

上下二灯式リフレクターヘッドライト

CBR1100XXの場合、ヘッドライトの性能と空力特性をどこでバランスさせるか?という要求のレベルが高かった。
そのため、ロービームがハイビームの真後ろのやや後ろ側に配置されている"ピギーバックスタイル"を採用。

また、レンズの代わりに"フリーフォーム重曲面リフレクター"というコンピューターでデザインした鏡で照射をコントロールする事で、 従来の2倍の明るさを確保している。


各種データ

CBR1100XX 諸元

形式BC-SC35
全長(mm)2160
全幅(mm)720
全高(mm)1170
ホイールベース(mm)1490
最低地上高(mm)130
シート高(mm)810
乾燥重量(kg)223
エンジン形式SC42E
エンジン水冷 4st 4気筒
弁方式DOHC 4バルブ
ボア×ストローク(mm)79.0×58.0
総排気量(cc)1137
圧縮比11.0
最高出力(ps/rpm)164/10000
最大トルク(kg-m/rpm)12.7/7250
キャブレターVP42×4
始動方式セル
点火方式トランジスタ
燃料タンク(L)22
変速比1速 2.769
2速 2.000
3速 1.579
4速 1.333
5速 1.167
6速 1.042
減速比(1次/2次)1.571/2.588
キャスター25°
トレール(mm)99
フレーム形式ダイヤモンド
ブレーキ前 油圧式ダブルディスク(310mm)
後 油圧式ディスク(256mm)
タイヤサイズ前 120/70ZR17
後 180/55ZR17
※'97-'98年式

最高速・加速性能

最高速303.0km/h
最高出力(リア)141.48ps 10100rpm
最大トルク(リア)11.07kg-m 7500rpm
●0-400m加速●
0-100m4"46 140.5km/h
0-400m10"04 214.0km/h
0-1000m19"06 256.1km/h
0-50km/h0"92 8.3m
0-100km/h2"36 39.5m
●50-200km/h加速●
50-100km/h5"92 115.8m
50-150km/h11"12 293.8m
50-200km/h16"64 555.3m
●50km/hからの加速●
0-100m5"20 91.2km/h
0-400m13"36 171.2km/h
●各ギア最高速●
1速110.8km/h 7582rpm
2速153.4km/h 8288rpm
3速194.4km/h 8865rpm
4速230.1km/h 9186rpm
5速263.2km/h 9376rpm
6速294.7km/h
●制動距離●
60km/h時12.2m
100km/h時37.8m
※速度は全て実測値です
※CBR1100XX スーパーブラックバードのすべて(ヤングマシン誌)より抜粋

メンテナンス

オイル交換
オイルのみ3.8l
オイル・フィルター3.9l

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