夢や展望について平成12年8月、蒲原町子ども会連合主催の子供議会で「公園が欲しい」と言う要望が最も多く出されました。また、かんばらNPOコンソーシアムが開催した子供フォーラムin Kambaraでは子供達が「こんな公園が欲しい」というアイディアを出し合って、模造紙に公園の絵を描きました.。私達はこうした子供達の夢を実現させたいと考えました。
 平成15年4月、中尾羽根自然公園づくりの会が蒲原町から中尾羽根プレーパークプロジェクトの委託を受け事業を始めました。「幼児からお年寄りまでが安心してすごせる公園」「公園周辺の自然を活用して自然との共存について学ぶことができる公園」「子どもたちがやりたいと思う遊びが出来る公園」「プレーリーダーなど公園内での事業展開にとって必要な人材が育つ公園」を趣旨として事業に取り組みました。

1年目の成果としては、
@四阿作り事業、冒険遊び場事業、イベント事業、里山学校事業を実施し、月平均200人の町民が中尾羽根公園を訪れました。
A子ども同士の助け合いや思いやりの心をはぐくみ親子や家族の絆が深まりました。
Bお年寄りが子どもに声をかけて教えたり逆に教えられたり、人と人のふれあいの風土が芽生えました。
C四季を通じた自然観察会や自然にあるものを生かした造形工作、落葉で焼いた焼き芋など自然素材を使った体験活動ができました。

子供達は、学校や家庭だけでは味わえない体験を身体全体で楽しんでいました。 平成16年度も、自然公園づくりの趣旨に沿って多くの子どもや大人の手で取り組みたいと思います。
 自分で工夫して遊ぶものを作り、やりたいと思う遊びができるように整備をする。また、トンボ池を作ったり植樹や園芸をすることにより多くの町民が憩える場にすると共に、それらを通した環境教育の場として確立していきたいと思います。

事業の効果について
子ども達は、自然公園を中心とした活動で自然の中で遊ぶ楽しさを知る。自然の中で活動することにより、学校や書物から得た知識を身体で実感する。生きる術の元は自然にあること、自然から学ぶとはそういうことであることを知る。遊び、活動し汗をかくことで、人と人のふれあい、心と心の通い合いを体感する。挨拶をすることや思いやりの心を学び、豊かな社会性、人間性を持つ。 中尾羽根自然公園で行う事業を通して、子ども達をこうした立派な人間に育てる。そんな信念と情熱を持って自然公園作りを進めていきたいと思います。