DATA
機体寸度
全幅: 17.00 m
全長: 8.35 m
全高: 1.55 m

性能データ(全備重量470 kg時)
最小沈下速度(solo):0.657m/s(対気速度67 km/h)
(全備重量570 kg時)
最小沈下速度(dual):0.724m/s(対気速度72 km/h)
最良滑空比(対気速度90 km/h): 34

対気速度限界(I. A. S.)
超過禁止速度  Vne: 280 km/h
運動速度  VA : 180 km/h
悪気流速度  VB : 200km/h
ウインチ曳航速度 VW : 150 km/h
飛行機曳航速度 VT : 180 km/h

データ

  全長:810mm

  全幅:1700mm

 主翼面積:21.7dm2

 全備重量:850g(電池、バラスト含む)

実機の1/10スケールモデル製作

AS−K21(実機)

テストフライト:泣かされた重心位置


手投げグライドテスト

朝5時起床20分出発、6時富士川西岸広場着(走行距離:約18Km)天候晴れ

重心:主翼付け根位置:前縁より28mmからスタート。

非常に前突っ込みが強い、エレバーターあまり効かず機首より着地(泥だらけだ)

右くせがも強く、修正間に合わず右翼接地

重心:前縁より35mに後退させる(バラス1個外した)

まだ前突っ込み状態が直らない。機首より突っ込みキャノピーストッパーが取れて外れた。

接着できず輪ゴムにて取り付け応急処置。

合計で6回ぐらいの手投げ発進でかなり機首部分に衝撃を受けて損傷発生

エルロン、ラダーを修正後、バラストすべて(30g)取り去り、さらに胴体後部に10gのオモリを仮付け

重心:胴体付け根:前縁より
40mm強。これで手投げでは正常なフライト姿勢となった。

結局図面指示位置:50mmよりは前位置ではあるが
インターネットで参考にしたデータよりは

かなり後ろとなり不安に感じた。

機体の損傷もあり,ここで
この日のテストを終える。



テストフライト

1週間後修理が完了。

重心が後ろ過ぎるのではとの不安であったが

前回決めた40mm
の重心位置にて試験飛行を決行した。

フルパワーで順調に上昇。ここまではよかったが、パワーOFFしたとたんストール状態。

翼端失速、ピッチングを数回繰り返しながら降下、必死にコントロールしたがついには墜落。

左の翼が折れ、各所にダメージ大。まったく信じられない飛行でガッカリであった。

明らかに重心位置が後ろ過ぎる場合に起きる現象であり、や
っぱり40mmでは明らかに後ろ過ぎる。

壊れた機体を回収して家に帰る。

折れた翼はすべてフィルムを剥がしスパーを挿入して接着、何とか元の状態に復元。

機体の修理は大変であったし、時間もかかった。

また、安全を考えて水平尾翼は面積を大きく改造した。


3回目:大修理後のテストフライトである

富士川送水南側富士市サッカーグラウンド5時半着。すでにウォーキングの人たちがチラホラ歩いている。

HPによる情報収集再確認の結果、前回の重心位置はやはり後ろ過ぎる事が分かったから



今回は思い切って前部に約90gのオモリを載せてトライ

重心は
前縁より20mm弱、MACでいうと15%ぐらいである

これで丁度いい飛行姿勢となった。早朝なのでサーマルはなく滞空時間は長くない。

モーターONで何度も上空に上げてコントロール系の微調整を行う。

常識的にはMAC:25%前後がよいとされているが、この機体は15%ぐらいがベストの様である。

結論からすれば、最初の位置付近でよかった事になる。

グライドテスト時の前突っ込み現象は機速が遅くて揚力不足だったのかも知れない。

今回で、重心位置やら、機体のクセの修正がほぼ終わった。

その後、6回ほどの飛行は実に素直な飛行で、暴れ馬がうそのように操縦しやすくなっていた。

昔のエンジン搭載式は、上空で燃料切れから滑空させて、着陸は1回きりのチャンスしかなかった事を

考えると、電動式はいつでもパワーON、OFFが出来るため着陸も何度でもやり直しが出来るから安心である。

久ぶりに製作したグライダーは何とか大空を飛んだ。







飛行記録
2009/06/07

4時半起床、5時出発。富士川送水南側富士市サッカーグラウンド5時半着。

梅雨の入り前に貴重な晴天である。

富士山は少しもやっている。風は北寄り1mぐらいでほとんど無風に近い。

朝から日差しがかなりきつい、いつものキャンプ用の椅子やテーブルなどを運び準備にかかる。

前回はスイッチの入ったままの送信機を引っ掛けペラが回りだして怖い思いを

したので、送信機のスロットルステックは輪ゴムで下に引っ張ってある。

北側:富士川_工業用水送水管橋


1回目飛行

前部のオモリは90gのままの重心で飛行させたが、ただエルロンの効きが鈍い、エレベーターも鈍い。

昨夜の室内での調整時に送信機側の設定が変化したらしい。

10分程の飛行、スロットルタイマーはまだ1分30秒だが調整のために降ろす。

バッテリーの消費量は20%で残80%残っていたが充電。

エルロンのエンドポイントを78%から100%へ直し、振り幅を拡大、

エレーベーターはデュアルモードSWを戻してしてやれば振り幅が大きくなる。


機体調整風景



2回目の飛行
ニュートラル性能はほぼOKレベルで順調に飛行。

富士山をバックにグランド北側で東西に旋回往復させる。

途中、前回声をかけてきた朝の散歩のご婦人が操縦中に話しかけてきた。

静岡富士山空港に行ったきたが飛行機はあまり飛んでいないし

富士山も見えなかった、ここでこのグライダーを見たほうが気が晴れる、

といってしきりに飛行を見入っていた。約10分で着陸させる。



南側_東海道新幹線富士川鉄橋


電池を入れ替えて3回目の飛行。

着陸進入を何回か繰り返す、上空ではすぐ高度を落とすくせに着陸となるとグーンと伸びてしまう。

目標地点を過ぎてしまい、モータランでやり直す。

エルロンスポラーを作動させるとかなりの効きが確認でき、高度を効率よく落とせる。

15分間の飛行で着陸。

7時少し前、南側のグランドに人が集まり出した、サッカーの練習かも知れない。

何かあるといやなので、今日はこれで終了とする。

富士山と芝のグリーンを眺めながら、コンビニで買ったおむすびとオカズで朝食をとる。

太陽が上がって来て日差しが強い、機体等を片付けで撤収。


富士川河川敷滑空場(実機の飛行場)

この後、車で1Kmほど南へ移動し、富士川河川敷南端の富士川滑空場に行く。

トラックが3台、人が沢山集まっているので、カメラを持って歩いて行くと、早稲田大学の

鳥人間コンテスト用の機体の飛行トライアルを行っていた。

しかし、機体はもう分解されていて見ることが出来なかった。

彼らは昨夜のうちにここに付きキャンプして夜明けとともに飛行テストを行ったそうだ。

夜明けの無風状態でないとテストできないそうです。

全体像を見ることが出なく残念、翼幅は30Mあり滑走路の舗装面の幅と同じです。

さぞ大きかったに違いない、見たかった。



富士川滑空場の南端まで歩き、北端まで全工程を歩いてみる事にした。

かなり速い速歩に近い速さで10分間かかった。

晴天、早朝の飛行場の散歩は実に気持ちがよい。

滑走路南側より富士山を望む


空港データ
管理者:静岡県航空協会
所在地:静岡県蒲原町蒲原向島 富士川右岸河口
標 点:N35°07′00″E138°38′00″
標 高:5.0m
滑走路:850m×68m
磁方位:18/36
航空管制周波数 130.775


  



モーター:MASAZOブラシレスモーター
      C2816-1200
      電流値20A 最大瞬間25A
      1200kv
      シャフト径 3.17mm
      重量75g

スピンナー&折ペラASSY
       グラプナー社製 径30mm ペラ9
×5
      

メインギアー改造

本機の当初の仕様はダミー車輪でしたが、満足できず

航空ベニアにてタイヤハウスを作り、スポンジ車輪を取り

付けた。

メカ構成

送信機:フタバT7C-2.4G(7CH)

受信機:フタバR617FS

サーボ:フタバS3114超マイクロサーボ×2個

アンプ:OK模型 スカイビクトリーBLS35

エルロンサーボ×2個

TAMAZO:T1006スーパースリムサーボ

長さ:21mm 高さ:17mm 幅8mm 重さ4.7g

非常に小型で薄く翼の厚みの中にすっぽり納まる

尾翼操作系:設計変更

水平尾翼全体が動くフライングテールに改造

収納時台座部分と尾翼がボルトにて分解できる

台座がセットされたままなので分解時リンケージの

取り外しが不要となる利点がある。


アレキサンダーシュライハー社製