月一回くらいは、気まぐれに、日々のできごとなどを書いてみようかと思うけれど、
 しかし、誰かに見られてしまうという気持ちから、ここに書く文章には脚色や誇張が入りそうでこわい。
 そうならないようにと気をつけたいが、自分自身の心を素直な気持ちで見つめることが苦手なのは、もっと問題である。
 その点ご承知おきのうえ、ご覧くださるようお願いいたします。      

  2011年8月

 

      2025年  
 
2月25日
「散歩」
     

 2週間ほど前に散歩した。

 その日は、サントムーンで買い物をする必要があったのだが、図書館で借りた本を返さなければならなかった。健康のため、家から図書館までは歩いて往復し、戻ってから車で買い物に行こうと考えた。

 ところが、図書館を出ると気が変わった。風もなく日差しが明るい。気持ちの良い天気だ。そこで、サントまで歩いて行くことにした。疲れたらバスもあるはずだ。

 出発する前に歩くコースを考えた。まず、白滝公園を抜けて源兵衛川の飛び石を歩く。広小路の南で川を外れて西へ向かう。そこから、清住緑地公園を目指す。そこまで行けばサントムーンは近い。確かな道はわかっていなかったが、それほど迷うことはない、と思った。

 歩いてから十日以上も経ってしまったけれど、今、思い出せることも、まだある。

 ひとつは、電業社と西小学校の間の道を歩いたとき、校舎の上に見えた富士山だ。電線に絡まらずすっきりと、さりげなく笑っているようで可愛らしかった。芸術写真のモデルのように気取って見えなかったのは、小学校の校舎と並んでいたからかもしれない。

 それから、久しぶりにおとずれた清住公園。住宅街を抜けた辺りで道に迷ってしまったが、何とかたどり着いた。遊歩道を行くと、水仙の花が咲いていて、近くにはろう梅も香っていた。車に乗っていては味わえない早春の色どりだった。

 ほかにも素敵な景色があったと思います。三島の市立図書館をスタートして、往復で1万数千歩。道には車も多くありません。お茶とお弁当でも持って、出かけてみてはいかがでしょうか。