月一回くらいは、気まぐれに、日々のできごとなどを書いてみようかと思うけれど、
 しかし、誰かに見られてしまうという気持ちから、ここに書く文章には脚色や誇張が入りそうでこわい。
 そうならないようにと気をつけたいが、自分自身の心を素直な気持ちで見つめることが苦手なのは、もっと問題である。
 その点ご承知おきのうえ、ご覧くださるようお願いいたします。      

  2011年8月

 

      2025年  
 
10月6日
「それが自民党」だって
   

 朝食を終えて、テレビを見ながら一休みしていたら、通りの方から騒音がしてきた。ハンドスピーカーを使って何やら呼びかけているようだ。少し前に「参政党」が街頭でひとの迷惑も考えずに同じように騒音をまき散らしていた。今度は何だ、と外へ出る。朝晩過ごしやすい気温になったので窓を開けていたから、テレビの音も聞こえず、抗議するつもりだった。

 見て驚いた。交差点の4つ角全てにのぼりを立てて、女性の政治家らしい人物が、スピーカーで何やら話していた。最寄りの場所に立っていた男性に「うるさくてたまらない。すぐにやめてください」と頼むと、彼はリーダーらしき人物の所に行って報告をした。すると、騒音はすぐに止んだ。

 緑ののぼりには「自民党」と書かれていた。午前7時40分。通勤通学の人々に訴えることがあったのだろう。しかし、自分達の立ち位置からして、そういう人達の邪魔になるのではないかと想像できなかったのだろうか。また、近くには病院や会社や事務所がある。そういった人達の仕事の妨げになるかもしれないと思い至らなかったのだろうか。私は、朝食を終えて一日の準備をしながら朝ドラを見ていた。自民党のこの人達は、近くで生活している人達のことを考えることができなかったのだろうか。

 謝罪に来た、ネクタイをしてスーツを着たリーダーらしき人物に聞いた。「ここでこういう呼びかけをするときに、自民党は近くで生活している人達のことに思いが至らないのか」と。すると彼は平然と答えた。「それが自民党です」。謝罪をしたのは形だけ。頭のなかには想像力のかけらもない。それが自民党。