社労士試験合格勉強法

なぜ5回も受験することになったか?
はじめに
 社会保険労務士試験合格を目指して一生懸命勉強していた時は分りませんでしたが、合格通知を受け取った途端に分かったことがあります。それは自分自身の勉強方法についてです。今考えると、効率的な方法で勉強をしていたら、長くても半分の3年間で合格できたのではないかと思っています。3年間でも長すぎると思う人も多いと思いますが、記憶力が衰えてきた世代の者としてはまずまずの期間ではないかと思います。

 そこで、合格を目指して勉強している人、これから勉強を始める人が、効率よく・短期間で合格できるための参考として、これから私の6年間にわたる勉強方法や考え方を紹介します。(仕事の関係で半年以上勉強できない時期がありましたので受験回数は5回です)
社労士試験の現状
 私が合格した第34回試験(平成14年)の概要は次の通りです。
  受験者数 46,713人(前年比7.9%増)
  合格者数  4,337人(前年比563人増)
  合格率     9.3%(前年比0.6%増)
  ※受験者数、合格者数は過去最高

 合格率は9.3%ですから、およそ受験者10人に1人が合格する割合です。受験者数は近年大幅に増加しており、平成5年は19,088人、平成9年は28,124人ですので、最近人気のある資格であることがわかります。

 合格者の年齢別構成は次の通りです。
  20歳〜24歳  4.4%    25歳〜29歳 22.4%
  30歳〜34歳 24.7%    35歳〜39歳 15.0%
  40歳〜44歳 11.3%    45歳〜49歳  8.1%
  50歳〜54歳  7.1%    55歳〜59歳  3.7%
  60歳以上    3.3% 

 合格者は20歳〜39歳で全体の66.5%を占めています。受験者の年齢別構成がわかりませんので、20歳代・30歳代の受験者が有利か、50歳代・60歳代が有利かはわかりませんが、暗記型の試験ですので若い人の方が有利であると思います。

 第34回(平成14年)試験の合格基準は次の通りです。
(1)選択試験は、総得点28点以上(40点満点)かつ各科目3点以上(ただし、労働基準法及び労働安全衛生法は2点以上)である者
(2)択一式試験は、総得点44点以上(70点満点)かつ各科目4点以上である者  

 選択式試験は1科目5点で8科目ですから、1科目平均3.5点、択一式試験は1科目10点で7科目ですから、1科目平均6.3点で合格となります。(科目により難易度に差があります。あくまでも全体の平均です。)
受験3回目までの勉強方法
(1)受験1回目
 中小企業診断士試験3次試験(実習)が終わってから受験勉強を始めましたので、勉強期間は半年ありませんでした。合格は無理と思いましたがとりあえず受験しました。

 択一式試験対策は、「日本マンパワー社会保険労務士通信講座」を受講し、テキストを読み、要点をノートにまとめました。試験までの時間がなかったため、ノートのまとめだけで精一杯でまとめの暗記もほとんどできませんでした。記述式(当時は選択式でなく記述式でした)試験対策は時間不足で全くできませんでした。

 また、通信講座では何処がポイントかわからず、疑問点の質問も簡単ではないため、限界を感じました。

(2)受験2回目
 再度「日本マンパワー社会保険労務士通信講座」を受講(前年度受講しましたのでテキストは当然ありますが、法改正部分が抜けておりこの部分の出題可能性も大きいため、新しいテキストを入手する目的で受講しました。)し、通信講座の欠点を補うため「日本マンパワーのポイント講座(1日約6時間で1科目学習)」を全7科目受講しました。

 勉強方法は、前年と同様に、択一式対策はポイント講座で学習した内容をノートにまとめ、それを暗記しました。ノートのまとめと暗記に時間を取られ、過去問や予想問題はほとんどできませんでした。また、過去問の重要性も認識していませんでした。
 記述式試験対策は問題集を購入しましたが、ほとんど手をつけられませんでした。

(3)受験3回目
 通信講座の限界を感じ、また、できるだけ早く合格するために、「日本マンパワー社会保険労務士通学講座」に約8ヶ月通いました。

 基本的な勉強方法は、択一式対策として、通学講座の進度に従って、講師が説明した部分をノートにまとめ、それを暗記し、過去問も解きました。また、講座で問題演習もありましたので、解けなかった問題についてはノートに戻り覚えなおしました。
 記述式試験対策は「日本マンパワー記述式対策問題集」を購入し何回も解きました。

 通学講座ですのでわからない部分は担当講師に質問できますので、いろいろな質問もしました。

 通学コースには模擬試験が2回付属しており受験しましたが、択一式試験は合格レベルまでには達しませんでしたし、本試験の成績も合格にはまだまだの成績でした。選択式試験は記述式試験から変更になった(各科目5カ所の空欄にあてはまる言葉を自分で記入する問題から、20の言葉からあてはまるものを選択する)こともあり、余裕を持って合格点をクリアしました。
勉強方法のどこが間違っていたか
 成績が上がらない理由が何処にあるのか当時はよくわかりませんでしたが、ノートのまとめに時間がかかりすぎ、過去問・予想問題の量が少なすぎたことだと思います。過去問の重要性はよくいわれますが、これほど大事であるとは認識していませんでした。また、年齢的な面から、「覚えるのに時間がかかり忘れるのが早い」、ことに対する対策を取らなかったことも原因の一つであると思います。

 1回目受験から基本的な勉強方法は、「テキストを読みながらポイント部分をノートにまとめ暗記し、十分に暗記できたら過去問・予想問題を解く」、という方法でした。ポイントをノートにまとめることにこだわったのは、中学生の時以来ずっとこの方法によりそれなりの結果を出してきたためです。社労士試験受験前に資格取得した中小企業診断士受験もこの方法で合格することができました。

 しかし、社会保険労務士受験にはこの方法はあまりよい方法ではないと思います。ノートをまとめるのに時間がかかりすぎ、過去問・予想問題を解く時間が少なくなってしまいます。職業を持っての受験ですので、時間が十分に取れる人は別ですが、基本的には勉強はウイークデイの夜と土日に限られます。受験は勉強時間との戦いでもありますので、効率的に勉強することが必要です。

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