昭和26年	大学生の時、静大俳句会をつくる。野呂春眠の『海廊』に所属。加藤楸邨の『寒雷』等にも投句。有季・定型の現代俳句をこころざす。
29年	就職後は俳句活動を休止。　（38年間の教職を経歴す）
45年	「父逝く」五句が、富士市民文芸賞を受賞。
平成 5年	退職後、岡崎水都の『羚』に入会。同人になる。
6年	羚会報、俳誌「羚」の編集担当となる。
8年	第37回、口語俳句協会奨励賞を受賞。
9年	羚編集長となり、俳誌「羚」の編集・発行の責任者となる。
13年	口語俳句全国大会（富士大会）の大会事務局長をつとめる。
14年	ＮＨＫＢＳの番組「俳句王国」に出演。 岡崎水都代表の辞任により、第2代の羚代表となる。
15年	静岡県現代俳句協会副会長となる。 　　（静岡県俳句協会理事・口語俳句協会常任幹事）

指標
	前代表の提唱した「一人一派」の俳風を継ぎ、自由な形の中に俳句としての骨格を基底に据えて、現代に生きる者の感性・感動を詠みこみたい。

《金子徹作品 　春の音階 　春季作品抄》
＊	春日だけ乗せてゴンドラ降りてくる
＊	拗ねている三歩遅れのすかんぽよ
＊	地球ぶらさげてアドバルーンの春興行
＊	白梅は夢の出口で匂いけり
＊	隧道の出口は丸い春の窓
＊	春星や生まれる前の宙の声
＊	正札をつけ春一番が街に来る
＊	行きかけた冬が振り向く初さくら
＊	地下鉄の出口違えて見知らぬ春
＊	連翹を郵便夫くる吉報ならむ