4月 互選作品抄 《5月号》
12点 花筏 過ぎ去る時を乗せてゆく (清水 一雄) 11点 髪飾り直して名残りの雛納 (高木 三津子) 11点 天空へ白木蓮の大合唱 (望月 富子) 11点 理由もなく生きてうっとり花の下 (渡邉 實) 10点 前線が枝先に来て二分咲かす (金子 徹) 10点 いつまでも俺の背中にある子守唄 (西畑 公喜) 9点 鋤・鍬の世は遠くなり雲雀かな (藤巻 照男) 9点 歩けない足に靴を縛る 桜花慕情 (岩本 章男) 9点 詩ありて遅日の余生持ち歩く (西村 隆枝) 8点 裏口の恋猫に置く力水 (丹下 美井) 8点 われがちの世の片隅に寒雀 (俵 司皎) 8点 三月の海へ喪章を捨ててくる (沖 和子) 8点 OLの鎖骨がまぶしビルの春 (金子 徹) 8点 医師の声まどかに桜咲き始む (佐野 とも子) 8点 死に水は妻より受けむ花月夜 (黒田 人形) 7点 水温むやっとその気になりました (さの 文子) 7点 薔薇だって越えられない垣根がある (山本 芒原) 7点 桜花舞う夢の衣はまだ脱げぬ (望月 富子) 7点 泣き場所は非常口出て花の闇 (沖 和子) 7点 みよちゃんにタンポポの茎吹き鳴らす (丹下 美井) 7点 帰省バスの方言なつかし春彼岸 (高木 三津子) 6点 千年の京にとっぷり春の旅 (小長井 康光) 6点 妖しげに紅ひく老婆 おぼろ月 (佐野 とも子) 6点 欲望や落ちても椿あでやかに (渡辺 郁子) 6点 群青に染まりて春の生まれけり (清水 一雄) 6点 夜桜の荒き呼吸の八分咲き (さの 文子) 6点 藪椿 現世のことも藪の中 (望月 富子) 6点 からからと笑う遺影にげんげ置く (風岡 俊子) 6点 矢印のとおりに老人流される (西畑 公喜) 6点 日脚伸ぶ心は窓辺に置いてある (望月 富子) 5点 仕掛けられた罠 沈黙だけが漂流する (遠藤 龍三郎) 5点 三つ指で迎えられたる花の宿 (渡邊 實) 5点 「ハルウララ」君も私もそんな道 (中島 美子) 5点 声弾ませて生死の座標の隅にいる (遠藤 龍三郎) 5点 標的となり雪中を横断す (黒田 人形) 5点 雪解けの大動脈が鼓動する (鈴木 武) 5点 花吹雪地蔵菩薩の視野に舞う (高木 三津子) 5点 湖に白い蓋する朝霞 (大野 元郎) 5点 朝靄の桜並木に杖二本 (鈴木 武) 5点 人生の果ておぼろなり春の月 (渡邊 實)
水都一周忌法要
天子の森 水都句碑にて
※互選作品抄は
月毎、更新致します。