「雛子ちゃん〜♪・・・いい?入るよ〜♪」
「は〜い、どうぞ。可憐ちゃん♪」
「うふふっ・・・雛子ちゃんの大好きなケーキを持ってきたよ♪いっしょに食べようね♪」
「うわぁ〜い!!ケーキ〜♪♪ヒナの大好きなイチゴのショートケーキだぁ〜♪♪」

「はい、それじゃあ・・・雛子ちゃん。テーブルの上をちょっと片付けてね」
「うん!ヒナ、片付ける!」
「・・・・・・雛子ちゃん、もしかして今日はお勉強してたの?」
「うん、そうだよ!ヒナ、がんばってお勉強してたの!・・・ねえ、可憐ちゃん!ヒナ、エライ?」
「うふふっ・・・うん!雛子ちゃん、エライエライ♪」
「くししし・・・やったー!ヒナ、可憐ちゃんにほめられちゃった〜!」
「うふふっ・・・・・・それで、雛子ちゃんは・・・何のお勉強をしてたの?」
「え〜とね・・・・・・ヒナは、絵日記!・・・夏休みの宿題をやってたの〜♪」
「へぇ〜、そうなんだ〜♪・・・じゃあ、雛子ちゃん・・・ちゃんと毎日絵日記をつけてるのね」
「・・・・・・ウ〜ン・・・・・・。あのね、ヒナ・・・・・・この前に海に遊びに行ったときから・・・まだ書いてなかったの!
・・・だから、ヒナ・・・今のうちに、忘れないうちに・・・書かなきゃって思って・・・・・・」
「ふ〜ん、そうなんだ〜・・・・・・。それに、あの時はいろいろあったものね・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・可憐ちゃん、可憐ちゃん!・・・ねえ、ねえ!どうしたの?急にだまっちゃって・・・・・・」
「えっ!?・・・あ!?・・・・・・な、なんでもないの。・・・それじゃあ、雛子ちゃん。ケーキ食べようか♪」
「は〜い!いただきま〜す!」
「はい、いただきます」
「わぁ〜♪おいしい〜♪♪」
「ホント、おいしいね♪♪・・・やっぱりお兄ちゃんが買ってきてくれたケーキはおいしいね♪♪」
「えっ!?このケーキ・・・おにいたまが買ってきてくれたの?うわぁ〜い!!
・・・・・・あれ?可憐ちゃん・・・・・・おにいたまは?」

「え〜とね・・・今日は午後から用事があって、また出かけるって・・・言ってたよ」
「ふ〜ん・・・そうなんだ〜・・・・・・。ヒナ、おにいたまともいっしょにケーキ食べたかったな〜・・・・・・」
「うふふっ・・・雛子ちゃん。ケーキならまだ残ってるから、また今日の夜にみんなで食べようね」
「えっ!?ホントに!・・・ヒナ、食べる食べる〜♪♪」
「うふふっ・・・もう、雛子ちゃんったら♪
・・・・・・あっ!・・・雛子ちゃんはお飲み物はオレンジジュースでいい?」

「うん!ヒナ、オレンジジュースでいいよ♪」
「じゃあ、可憐も・・・今日は雛子ちゃんと同じで、オレンジジュースにするね♪
・・・・・・はい、雛子ちゃん。どうぞ♪」

「うわぁ〜い!ありがとう、可憐ちゃん!」
「いいえ、どういたしまして♪」
「・・・・・・ゴックン、ゴックン・・・・・・おいしかった〜♪・・・う〜ん、ごちそうさまでした〜♪」
「・・・・・・コクン、コクン・・・・・・ふぅ・・・・・・うん!とってもおいしかったね〜♪ごちそうさまでした♪」
「・・・・・・あっ!?そうだっ!!」
「えっ!?・・・どうしたの?雛子ちゃん!?」
「え〜と・・・あのね、可憐ちゃん。・・・・・・ヒナね、・・・絵日記でどうしてもわからないところがあるの!
教えてくれる?」

「・・・うん、いいけど・・・・・・どこがわからないの?」
「え〜とね、海に行った日の・・・お祭りのときのことなの!
・・・・・・おにいたまと可憐ちゃんが・・・その・・・あれ・・・ケンカじゃなくて、なんだったのか・・・・・・。
ヒナ、あれからぜんぜんわかんなくて・・・・・・・・・」

「・・・・・・え、え〜と・・・・・・あ、あのときは・・・・・・その・・・・・・可憐、恥ずかしくて・・・・・・」
「えっ!?可憐ちゃん?・・・どうしてはずかしいの?」
「そ、それは・・・お兄ちゃんに・・・・・・」
「おにいたまに?」
「可憐と・・・恋人どうしって言われちゃって・・・・・・・・・・・・。
きゃっ!やだっ!・・・もう、雛子ちゃんったら!」

「・・・・・・ねえ、ねえ、可憐ちゃん!・・・・・・こいびとどうしって・・・なに?」
「えっ!?・・・え〜と、ね!・・・・・・恋人どうしっていうのは・・・あの、その・・・それはつまり・・・・・・。
男の人と女の人が好きどうしって・・・こと・・・かな・・・・・・」

「え〜〜!?おにいたまと可憐ちゃん、こいびとどうしなの〜〜!?
じゃあ、じゃあ・・・ヒナもヒナも、おにいたまと・・・こいびとどうしになる〜〜!!」

「えっ!?あ〜!!雛子ちゃん!!・・・・・・恋人どうしっていうのはね、困っている可憐を助けるために
お兄ちゃんが言ってくれただけなの・・・・・・」

「ええっ!?そうなの?」
「うん!・・・・・・でも、そう言ってくれたお兄ちゃんのことが・・・可憐、とっても嬉しくて恥ずかしくて・・・・・・。
それで、あのあと・・・お兄ちゃんの前では、可憐・・・どうしていいか分からなくなって・・・・・・」

「ふ〜ん・・・そ〜なんだー!うわぁ〜い!!これで絵日記がちゃんと書けるよ!ありがとう、可憐ちゃん!
え〜っと、え〜っと・・・・・・おにいたまと可憐ちゃんは、こいびとどうしです!
ヒナもいつかおにいたまとこいびとどうしになりたいです!・・・うわ〜い!!できた〜!!
ねえ、ねえ!可憐ちゃん!!この絵日記よく書けたから、あとでおにいたまに見てもらうね〜!」

「・・・・・・えっ!?・・・きゃー!!雛子ちゃん、ダメダメー!!お兄ちゃんに見せちゃダメー!!
それに、そのまま宿題に出しちゃったらダメー!!」

「え〜!?ダメなの〜?」
「うん!このことは、可憐と雛子ちゃんだけのヒミツ・・・だから・・・ね!」
「う、うん・・・わかった!・・・ヒナと可憐ちゃんのナイショのしみつ・・・だね!・・・くししし・・・・・・。
でも、でも、・・・ホントにこいびどうしになれたらいいね♪」

「うん、うふふっ・・・そうね・・・・・・。いつか・・・本当に恋人どうしになれたら・・・・・・いいね♪」


 (おしまい)
「かれひな」まつり
第3弾は、可憐&雛子SS 「夏は想いに包まれて・・・」の後日談です!!
可憐と雛子の妹たちふたりだけの・・・お兄ちゃんにナイショのしみつ話が、
こっそりと始まりま〜す♪♪
(まえがき)このふたりの会話は、海水浴旅行から帰ってきて、数日がたったある日の午後の昼下がりに、
      可憐がおやつを持って雛子の部屋の前に来たところから始まります。
      なお、セリフは可憐雛子でそれぞれ色分けしてあります。
(あとがき)本編がシリアスモードだったので、あとから無性に甘々モード全開のお話が書きたくなってしまい、
      このような後日談の形で可憐と雛子の想いを書き綴ってみました(爆)。普通のSSや小説とは少し
      違う構成で、本文中に説明書きが一切無い第三者の視点で書いてみました。まさにふたりだけの
      会話をリアルに感じ取ってもらえるようであれば、こういう書き方もありかなと思っています。
      それでは、今回の“「かれひな」まつり”で、もしご感想やご意見がありましたら、お気軽に“掲示板”
      書き込みをなさってみてください。今後の参考にさせていただきます!
      最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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