■東海道の難所を行く  旧東海道・宇津の谷峠周辺         2009.03.08

先月、低山歩きで09山行の準備を始めた。今月は「歴史を感じながら食べ歩く?」をテーマに旧東海道・宇津の谷峠周辺を散策してみました。同行はジャンダルム田杉、パピルス林の両氏。参加予定だったチョモランマ井口氏は二日酔いでキャンセルとなった。

曇り空が心配だがとりあえず出発。富士宮からJRを乗り継いで静岡駅に着く。途中、入山瀬駅から林氏、富士駅から田杉氏が合流する。しずてつジャストライン藤枝駅行に乗り込み、宇津の谷入口で下車。準備運動もせずに歩き出す。橋で国道の北側に渡り、左に曲がると旧東海道の分岐となる。案内板などが整備され遊歩道になっている。石畳風に舗装された旧街道の両側には往時を思わせる町並みがある。軒先に屋号を記した木表札が掛けられていた。そんな町並みは狭い平坦地にあり、100m程度でおわる。道標に従って階段を上がると旧街道の分岐に出る。斜上して峠の東側を上がっていく。開けた広場に出ると宇津ノ谷の集落が箱庭のようだ。樹林の暗い坂を行くと石垣を積んだ地蔵堂跡が現れる。十団子伝説の地蔵を奉ってあったのだろう。なかなか立派なものだ。それからまもなくで峠となる。左右に稜線を行く踏み跡がある。荒れた急坂を数分下れば舗装路が現れ、峠越えはアッサリと終る。旧道を離れ、明治のトンネルに向かう。明治時代に造られた有料のトンネルはガス灯風の灯りがあるだけで趣がある。


宇津ノ谷の町並み


旧東海道を行く田杉、林 両氏


明治のトンネル(もっと暗い)

往復して旧道に戻る。旧道を下り切った所がつたの細道公園。渓流沿いに5分ほど進むと分岐があり、枝沢沿いに道がつけられている。「つたの細道」と名付けられた古道は在原業平も歌に詠んだという由緒正しいものだが、東海道が整備されたことによって廃れたのだそうな。それを平成になって遊歩道として整備したものだ。本日一番の急登で汗をかいた。開けた峠を越えると樹林に入り、沢沿いに下って行く。ほどなく国道に出て、遊歩道は終る。


道標・蔦の細道


何かの力で時空が歪む!?



丁子屋の「つたの細道」

国道をとぼとぼ歩き、丸子宿へ。本日の目玉、丁子屋のとろろ飯だ。丁子屋については説明はいらないだろう。注文は「つたの細道」(定食)、焼きとろとビール。やあ食った食った。田杉氏の食べっぷりに乗ってしまったんだが、そのあと動けないくらい食った。丸子祭りの中を歩き、腹減らしにバス通りを延々歩いて市街地へ。もう一軒寄ったのだが、もう腹には入らなかった。ゲップ!

十団子鬼伝説
宇津ノ谷で旅人を襲う鬼を退治しようと、延命地蔵は旅人に身を変え、鬼に「小さくなって掌に乗れるか」と問い、調子に乗って小さな玉に変身した鬼に杖で一撃を与え、十粒に打つ砕いて飲んでしまった。

これが十団子の由来という。


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