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■ヴァンフォーレ甲府vs川崎フロンターレ 1999.04.10 また雨だよ。しかも寒い。何故だあ〜??? 甲府のホーム・スタジアム小瀬スポーツ公園陸上競技場は、富士宮の自宅から車で1時間ほどで着ける。ゲートに近い駐車場に楽々置けるので、往復だったら日本平よりも時間は短い。スタジアムの入口に4・5人の「もぎりのオバチャン(推定年齢50歳)」がクラブサポーターの受付をしていたが、要領が悪く人だかり(行列ではない)ができてしまった。ボランティアだそうだが、J1に上がる前に他チームからノウハウを教えてもらった方がよい。もっともスタンドの観客は「そんなに焦らなくてもいいか」と思わせるほど少なかった。 前半開始。両チームとも4−4−2で登録しているが、川崎はRB長橋が前に張り出しているので実質3バックスだ。しかし、長橋の右サイドは使われず、左サイドでの攻撃ばかりでバランスが悪い。一方甲府はフラット4で中盤とのバランスもよく、最下位という成績が「信じらんない?」動きだ。特に左サイドは度々チャンスを作った。余談だがFW堀井は中学時代に中田(ペルージャ)率いる中学校と対戦し、自身がハットトリックを決めて勝ったことがあるそうだ(場内アナウンスより)。試合は甲府優勢で進んだが、なかなか点が入らない。40分、右CKから左MF渡辺が先制点を挙げた。このまま前半残りは甲府のペースで進んだ。前半終了、今季初勝利が見えてきたゾ。 後半開始。スタンドの期待とは裏腹に、後半の甲府は出来がよくなかった。川崎は前半温存?していた長橋サイドを使い始める。長橋のスピードは清水にいた頃と変わっていなかった。右サイドで自由に振舞う権利を得ているようで、ペナルティエリアまで進出して数本シュートも打っている。甲府はこれに対応できなく、ラインがずるずる下がっていくだけだった。後半20分あたりからは足が止まり、右サイドを長橋にいいようにされた。後半35分、途中交代の上村に同点ゴールを決められてしまう。同点にされた甲府が遮二無二勝ちに行くのかと思ったら、前に行こうともしない。何とか後半終了まで凌いだが、Vゴールを決められるのは時間の問題だ。 延長開始。前半12分、思った通りツゥットにVゴールを決められてしまった。こりゃ重症だ。闘う姿勢がないチームは勝てない。チーム名に「火山」がたりないなあ。恵林寺に行って「心頭滅却すれば火もまた涼し」の境地と「風林火山」の兵法を勉強したらいい。 今のチーム状態が「影武者」であってほしい。 (99年 oksports 4月号より) |