■長梅雨・豪雨で池は増水   北八ヶ岳・双子池、大岳              2006.07.30

甲府・小瀬でヴァンフォーレの試合を観戦後、そのまま登山口に向かう。R20号をひたすら走る。県境を越え、茅野で右折する。R299号で蓼科方面に進む。温泉や別荘地を抜けてヘアピンカーブの連続となり、ガスの中グングン高度を上げていく。ガスから抜け出て麦草峠に着くと満天の星が迎えてくれた。

四時半過ぎ、周りの話し声で目を覚ました。ゆっくり朝食を摂り、身支度を整えて出発する。国道を東に少し進み、麦草ヒュッテ前で北側の木道に入っていく。すぐに茶臼山の分岐があって、右の道を進む。1キロほどは木道脇の笹を掃ってあり快適だったが、木道が尽きると濡れた笹に悩まされる。腰あたりまで伸びた笹が下半身を濡らすのです。アップダウンを繰返しながら徐々に下り、林道に下り着く。林道を少し北進すると右に雨池への木道が分かれる。木道を進み、雨池のほとりに着く。梅雨の大雨で増水し、周回路は水没していた。写真だけ撮って、来た道を戻る。林道を北進する。縞枯ヒュッテへの分岐を過ぎると東側が開ける。天気は上々だ。林道は三ッ岳と大岳の裾に切られていて、崩壊がいくつの見られた。チェーンの通行止めの先に十字路がある。直進は大河原峠に続いている。左折すると双子池ヒュッテの屋根が見える。双子池は雄池と雌池からなり、キャンプ地は雄池の北側にある。

  鏡のような雨池。手前の木道は水没している      双子池  こちらは明るい雄池

ここも増水していた。(ヒュッテのおやじがいうには「だいぶ引いたナ」とのことです)少しの休憩の後、大岳目指してシラビソの道に入る。あまり歩かれていないようで、岩の急斜面と徒長した枝に悩まされながら登る。しかし、樹林に日は遮られて気温はたいしたことはない。蛇行しながら高度を稼ぎ、展望のある尾根に出る。溶岩台地になっていて「天狗の露地」といわれるところだ。早目の昼食を取る。台地の縁から再び急登となるが、頂上が見えてきて脚は軽くなる。40分ほどで頂稜に出る。ここに分岐があって、大岳(2382m)頂上まで10分ほどだ。北横岳近辺が手に取るように見える。分岐に戻って縦走路を西に進む。頂稜部は露岩の道で平坦だが歩き難い。道の右側は急斜面で左側はなだらかに窪地状になっている。七ツ池が見え、北横ヒュッテが大きくなると頂上は近い。鎖のかかる大岩を越えると人の声が聞こえる。北横岳・北峰(2480m)には多くの人が休んでいた。南峰からヒュッテまで下って休憩した。時間に余裕があるので縞枯山、茶臼山を通って帰る。麦草峠まで約2時間、3パーティーとすれちがっただけの静かな山歩きだった。

今回のコースは不人気コースらしく、久しぶりの静かな山であった。特に双子池〜北横岳は急登のためかあまり歩かれておらず、コースが荒れた印象を受けた。ガイドブックにあるように下りには使わないほうがいいだろう。
  天狗の露地。ここで登りの半分ってとこか  

 


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