■ちょっとバッジを買いに 北アルプス・燕岳 2005.09.11 9月の山行はローツェ深沢の希望で北アルプス・燕岳となった。相変わらず多忙の深沢氏に合わせて日帰り・ピストンの強行日程だ。 前日、休みだった私はひとり一般道で松本に向かう。甲府や諏訪で走ったことのない道を選んで進む。これがオモシロイ。曇りで方向が分かり難く、迷い迷いして道を開拓して行く。そんなことをしてたら松本まで6時間以上かかってしまった。村井で松本環状線に入り、広域農道を経て有明で左折、穂高温泉郷先から中房川沿いの林道となる。この林道が道悪で夜道は怖い。車が連なると先頭は必ず道を譲る。観音峠でほぼ半分。有明荘を過ぎると駐車場はすぐだ。川辺から湯気が涌き、硫黄臭を放つ。その他の雑酒を2本飲んで寝る。 予定より少し遅れて起床。深沢氏も駐車場に着いていた。空は曇天、予報は雨。合羽を着ずに出発する。林道の終点が中房温泉。左に看板らしき物が見えたので歩いて行くと露天風呂だった。最初からおとぼけ!車止めの鎖を開けている人に道を尋ねると「先の看板のところ」と愛想がない。秘湯を守る会・神田が「最悪だ」と言っていたのを思い出した。登山道はいきなり急登だ。ジグザグに登って行くと雨が落ちてきた。合羽を着る。尾根らしくなってくると窪地の第一ベンチに着く。「水場」の看板がある。木の根を踏みしめ登って行く。時折、薄日がさすが隣の尾根しか見えない。荷揚げケーブルの下にある第二ベンチでちょっと休憩。ここから少しの間楽チンな道だ。短い急登が終わると第三ベンチがあり、更に急登は続く。しかし、日帰りで荷物が軽いせいか疲れは感じなかった。富士見ベンチで休憩。いよいよ雲の中に入っていく。傾斜が緩んで気分が良くなる。人の声が近づいて、合戦小屋に着く。ここは宿泊施設でなく、茶屋といったものだ。小屋前のナナカマドの実は真っ赤だ。
この辺りから道に花崗岩の白砂が現れてくる。潅木帯を少し登ると合戦の頭に出て、森林限界を越える。一旦緩く下り、赤い実をつけたゴゼンタチバナやリンドウが咲くお花畑(?)の中を行く。尾根の北側から巻くように登ると燕山荘(えんざんそう)の前に出る。ザックを置いて空身で燕岳に向かう。小屋前の階段を戻り、テン場の左側を下って行く。ガスさえなけれが花崗岩の白とハイマツの緑で見事なコントラストを見せる んだが。にせピークを2つ過ぎ、メガネ岩の脇を通り、木道を渡ると燕岳(2763m)頂上だ。頂上には小さな石板があるだけだ。
記念撮影して来た道を戻り燕山荘へ。昼食を摂り、小屋に入る。お目当ては「ハーケン型バッジ」だ。20種類くらいあるバッジから4つを選んだ。またマイブームになりつつあるバンダナも買った。今日はこれが目的だっ。初めからそうだったんだっ。雨なんかわかっていたことだ。下りはジェットコースターのように駆け下りた。なんと2時間足らずで中房温泉に下ってしまった。 |