■北上山地最高峰を目指す  北上山地・早池峰    2012.08.13〜2012.08.16

いつもはお盆休暇はテント泊山行に当てていたが、今年は「東北の被災地を見てこよう」といことで、4日間の一日だけ日帰り山行をすることにした。仕事終わりに出発する4泊4日の予定。高速道路を利用しない「下道主義」で行きました。

0日目
仕事を定時で上がり、静岡市から北を目指す。首都圏を避けて一旦日本海に抜けてから太平洋側に進むコース。できるかぎり北上したい。R52、R20、R19と順調に進む。長野市で23時、まだまだ行ける!R18からR117に入り千曲川沿いに走る。野沢温泉手前に道の駅があり、車中泊者が集まっていた。今夜はここに決定。就寝。

1日目
熱帯夜の車中泊でなかなか寝付かれず、まどろみから覚めたのが5時。本日の走行距離は600kmを超える予定なので目覚めのコーヒーを流し込んで出発。千曲川からの朝霧が幻想的で美しい。と、突然道路やその周辺に工事標識が多くなる。栄村、3月12日に大地震があったところ。ここも被災地ってことを心に刻んでおこう。R117で県境を越え、新潟県へ。十日町を過ぎ、県道でショートカットしてR17に出る。しばらく進むと「右折で山古志」の標識。ここも震災地だ。新潟でR7に変わる。ひたすら北上し、山形県を通過、秋田県に入る。目に付くのは2点、風力発電の巨大「プロペラ」と「ばばへら」。秋田県は自然エネルギー推進政策だったかな?ばばへらは小さな駐車スペースにポツンと婆さんが座ってるんだよね。由利本荘で日本海を離れる。R107で東進する。この道はほぼ山中ですが、峠を越えた駐車場にも「ばばへら」がいました。横手から北上に抜ける道は30年前にも通った。錦秋湖(ダム湖)は美しかった。北上でR4を突き抜け、R4の一本東側の道(多分、旧R4)を北上する。県道に入り紫波まで。早池峰への県道を確認後、「盛岡冷麺」を探しに盛岡市内へ。大きな看板の焼肉屋を見つけ、単品で注文した。で、私好みではなかった。味にアクセントがなく、「普通」だった。辛さを選べるのだが、それだけじゃあない物足りなさだった。紫波に戻り、コンビニで3食分の食料を買い込み、登山口に向かった。早池峰ダムを過ぎ、登山口・の駐車場に車を止めた。私の車1台だけ・・・なんか変だ?まあ、いいか。昨夜の睡眠不足があって、暗くなって早々に就寝した。

2日目
5時に起床、朝食を摂る。ここから河原坊まで交通規制があって、バスに乗換え…のはずが、それらしき人は見当たらない。地図の情報を読返すと「土、休日の日中は交通規制」、今日は月曜日だぁぁぁ!車に飛び乗り、山道に入る。ゲートは開いている。走ること20分、河原坊に着く。駐車場はガラガラだった。身支度を整え、登山道に入っていく。コメガモリ沢をつめて行くコースだ。すでにお馴染み「熊出没注意」の看板があります。時刻が早いためか前後に人影はない。いくつか堰堤を過ぎ、左岸から右岸に渡る。沢の水量が多い。

  
(左)河原坊の登山口(中)コメガモリ沢下部(右)コメガモリ沢上部  曇っていて画像がみんな暗い

潅木帯が尽き、岩場になってくる。所々に高山植物が生えている。ホタルブクロ、キンバイ、ハクサンイチゲ、ウスユキソウ。固有種のハヤチネウスユキソウなんだろうか。一枚岩の鎖場は、ステップが切ってあり、難なく登れる。頂上にはニョキニョキと矛が刺さった祠がある。ガスで展望がなく、好天に好転する見込みもないので数枚写真を撮っただけで下山する。越方面は数分下るだけで木道が伸びる高層湿原となる。夏花のピークは過ぎていて「花の山」としては寂しい感じ。木道が尽きると岩場となる。岩場の風にハヤチネウスユキソウと思われる花があるが、徒長してだらしがない。立派なステンレス梯子が架かる一枚岩を過ぎれば危険箇所はない。樹林帯に入るまで急下降となる。樹林に入り、木道となれば登山道終点小田越は近い。

  
(左)チングルマ? (中)ハヤチネウスユキソウ?ちがいが分からない (右)振り向けば薬師岳