■忘れられた山域へ 南アルプス・早川尾根 2011.07.17〜2011.07.18 梅雨が明けた。「梅雨明け10日」は安定した晴天が続く と昔から言われている。今年は「海の日」の連休がこれに当った。山は登山者でごった返すだろう。そんな中で静かな山行を考えた。そうだ、早川尾根にしよう。かつて「忘れられた山域」といわれたところだ。これはいいかも・・・ 0日目 1日目 |
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森林限界を越え、岩陵に出ればピークは近い。ほどなく栗沢山(2714m)頂上だ。天気が良く、南アルプス北部の山々がバッチリ見渡せる。間近に見る甲斐駒ケ岳は迫力万点、カールが美しい仙丈岳、盟主・北岳、遠く北アルプスと中央アルプス。まさに好展望地といっていい山だ。休憩後、次のピークに向かって南進する。歩き始めて間もなく韮崎側から雲が湧いてきた。振り返ると甲斐駒もイイ感じでくもを纏っている。岩陵の道はそれほどアップダウンがなく歩き易い。岩の小陰はそこだけヒンヤリして気持ちがイイ。ほぼ予定通りの時間でアサヨ峰(2799m)に着けた。ここは早川尾根の最高地点。山梨百名山のポールが誇らしげに立っています。栗沢山に負けず劣らずの好展望地。野呂川の先に広河原が見えます。まるで前穂・紀美子平から上高地を俯瞰しているみたいです。 アサヨ峰は名前だけ見れば「ア+サ行」のアソ・アサマ型火山と同じ読みなんだよね。フォッサマグナ上にはあるけど火山ではないはず。偶然の一致なのかな?後で調べてみよう。 |
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途中で同行した人に「地蔵まで行って、鳳凰小屋泊まりにしたらぁ」なんて言われたが、疲労感があったので、計画通り早川小屋までと決めた。それもあって昼食や読書でアサヨ峰頂上に1時間近く居た。稜線での読書って最高なんだよね。頂上から小屋の屋根が見えたので「さあ、あとは下るだけぇ」なんて思ったのが間違いだった。尾根はここから東に向き、いくつもの登下降を繰り返す。樹林に入って、景色が変らず、距離と時間の間隔がおかしくなってくる。 分け入っても 分け入っても 青い山 (種田山頭火) たぶん、山頭火よりも「分け入っても 青い山」状態だったろう。ミヨシの頭を越えた下りは特にキビシかった。このピークで最後の水を飲み切り、小屋に着くまでの40分はまたキビシかった。よれよれで小屋に着く。こじんまりとした山小屋で今日の泊まりは5〜7名か?テン場には私を含めて7張だった。テントを設営し始めると「待ってました!」とばかりに夕立。降ったのはそのときだけだったが、フライシートは濡れてしまった。20時就寝。 早川小屋 |
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2日目 |
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「静かな山行」にはもってこいのコースだ。ピークには人が居るものの、歩き出せばほとんど人に遭うことはない。アサヨ峰〜早川小屋では単独行者ひとりきりしか遭わなかった。前半も好展望魅力のひとつです。 |