■風のように駈ける 本人はそのつもり 愛鷹山系・越前岳周回 2011.04.29

今年なってまだ山行していない。仕事が忙しく肉体的には衰えていないと思うが頭がスッキリしない。晴れ間をぬって近場に登ってみた。体力チェックを兼ねるので「やや早脚」ペースを維持することにした。コースは愛鷹山系の表銀座(かどうかは定かでない)、山神社〜富士見峠〜越前岳〜割石峠〜大沢〜山神社の周回コースとした。

富士宮の自宅から30分ほどで登山口、駐車場のある山神社に着く。私の車を含めて3台。2台は同じパーティーのようだ。先に支度を整え山神社の鳥居をくぐる。その脇に「碑」がある。愛鷹山の登山道の出来るいきさつが表されている。題字は冠松次郎だ。涸れ沢の道を飛び石のごとく上がって行く。背負う荷が軽いので息のみだれはない。沢から離れて支尾根を巻いていく。陽が差して、萌えた木々が美しいがアシタカツツジは頃を過ぎていた。愛鷹山荘に着く。便所を見て、もようしてきた。「キジ射ち大」、いやその可憐なフォームは「お花摘み大」と言っていいだろう???身体が軽くなり、心もリフレッシュ!後続パーティーの声が聞こえてきたので先に進む。短い急登5分で富士見峠に着く。富士山は見えない。


山神社鳥居脇にある松永塚
登山道を開くきっかけとなった人


題字は冠松次郎
「黒部の父」と云われた人ですよ


富士見峠の道標
展望がないので看板ばかりです

ここを左折。暗い尾根道を進む。登山道は土が流出して深くえぐれている。自然破壊を自覚しつつ登って行く。急登をこなすと鋸岳展望地に着く。南側が明け鋸状の尾根が見える。一度だけ通過したことがあるが、酷い悪場で難儀した記憶がある。崩壊地の縁を登っていく。富士見台を過ぎると傾斜は緩み、平坦な道になれば頂稜の端だ。開けたところが越前岳(1504m)頂上。めずらしく誰も居なかった。後続の気配もなく、行動食でエネルギー補給し、10分ほどの休憩で先に向かった。まずは200mほどの急下降。ここは膝痛注意です。急下降を過ぎ、やせ尾根になると小さな崩壊が数カ所。3月の地震(震源・富士宮)で起こったことを後で知りました。といっても通過に支障はない。小さな上下をして呼子岳に達し、割石峠に下る。割石峠は、まさに割石沢の頭で、好きな場所のひとつだ。


北白ガレンからの鋸岳
南側には青空がある時間帯


越前岳。富士山見えません
頂上には私ひとり
展望がないので看板ばかりです


ここが割石峠

縦走路をはずれ、大沢を下る。時期的なものなのだろうが、今までで一番水が豊富だった。上部から水音が聞こえた。40分ほどで沢をはずれ、左岸から右岸に渡ると工事用の車道が伸びていた。大沢を再整備するのだろうか?割石峠から70分ほどで登山口に戻ってこれた。

周回コースを3時間50分、本人は風のように駈けたつもりなんですが、どんなもんなんでしょう?まあ、翌日に疲労を感じなかったので、体力は落ちていないのであろう。


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