■爪あとが頂上に迫る 天子山塊・天子ヶ岳〜長者ヶ岳 2010.05.15

毎朝、自宅2階の窓から北の山々を望みます。天子、長者、毛無は何度登っただろう。中学生のときに初めて天子に登った時のことは今でも記憶にある。「頂上直下にロープが架かっていた」、「先生が雨乞いの伝説を話してくれた」などだ。これからも登れる限り登りたい山だ。

自宅を7時に出発。旧139号(大月線)を北上、白糸の滝前を通過、立石バス停を佐折方面に進む。7時半に登山口に到着し、身支度を整えて出発。暗い雑木林の道に入って行く。やがて植林の中を通るようになり、前が開けて林道に飛び出す。以前はジャリ道だったがコンクリート舗装になっている。ここから頂上まで伸びる尾根に取り付く。両側が落ちた尾根道を進むと東側が開けた所に出る。そこには木が伐採され、林道が出来つつあった。先を進む。すると登山道の横に立派な林道が現れる。行程の3分の2ほど来た地点だ。しばらく左下に林道を見ながら登る。そのうちに林道終点から頂上を目指すことになるのだろうか?尾根の南面は植林だからしょうがないといえばそれまでなのだが・・・。


伸びる林道と登山道


いくつもの幹がツイストする


南面は植林、北面は広葉樹の尾根

頂上直下の急登を30分ほど喘ぐと天子ヶ岳(1330m)頂上だ。頂上の一角に「瓔珞つつじ」がある。この枝を折ると雨が降るという伝説があるが、私は最近まで「桜」だと思っていたのだ。先に進む。上佐野への分岐までは急下降で膝にくる。分岐のある鞍部を「天長のコル」と呼んでいる(のは私だけ)。緩く登り返すと長者ヶ岳(1336m)頂上。普段は登山者で混んでいる頂上だが今日は何故か私一人。そういえばここまで2人とすれ違っただけだ。短い休憩後、下山開始。土砂の流れ止め階段が整備されている。しかし、回りの土が流され、そろそろ再整備が必要な時期だろう。尾根を半分ほど下ったところに分岐がある。廃道となっていたものを再整備したようだ。「休暇村・富士」まで下る。この道がなかなか厳しく、急斜面を雷光状に下る。膝が悲鳴をあげる。ドンドンくだって、なんとか田貫湖に辿りついた。ここから車道を30分ほど歩いて駐車地に戻った。


瓔珞つつじ


勘違いをしていた伝説


春を感じる花、すみれ


私だけの長者ヶ岳頂上


長者ヶ岳からの富士山


休暇村「富士」への分岐

   
左)新しい道(私にとってだが)を示す看板。    右)お約束の場所からお約束の写真を撮る
天子ヶ岳の頂上直下まで伸びた林道が「私の山」を傷つけている。長者ヶ岳も休暇村の裏手から林道が伸びていた。観光開発ではないのだろうが、そっとしておいてほしいのもだ。

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