■東海道の難所を行く2 金谷宿周辺        2010.01.10

「旧東海道をポタリング」の第4段。正月休みに実行するつもりだったが、寒さ・箱根駅伝・高校サッカーに阻まれ、今日となった。

愛車に自転車を積み込み、富士宮を出発。一般道のみで大井川河川敷に行く。

観光客で賑わう蓬莱橋を自転車を押して渡る。JRの「さわやかウォーク」が実施されていて、橋上も対岸もかなりの人だ。人並みと分かれて富士山静岡空港に向かう。道は平坦なのだが風が強くて前に進まない。小笠山を登る長い坂はとても漕いでいられない。3kmほど押して歩いたが、その間セスナ風小型機が一機離陸したのが見えたきりでジェット機の音さえしない。通りすぎる車も疎らだ。空港入口交差点からの直線道路は追い風で気持ちがよかった。居る間にKoreaAL、JAL、FDA、ANAの到着があった。離陸は見れなかった。ちょっと早目だが、鹿児島・沖縄物産展を小じんまりとやっていたので昼食は「おまかせランチ・ゴーヤチャンプル、トンボ鮪」とした。


趣のある蓬莱橋


ふじさんドレームエアラインズ


ゴーヤチャンプルwithトンボ鮪

空港見学を終え、本来の目的地・金谷に向かう。茶畑の広がる牧の原台地を北西に進む。強風で下り坂でさえ漕がなければならない。茶業試験場手前の交差点を右折する。しばらく走って、牧の原公園方面に進む。公園には茶を伝えたされる栄西の像があったり、茶についての看板があったりで結構楽しめる。諏訪城址手前で左折、旧東海道・菊川の石畳沿いを下って行く。急坂だ!下り切った所に菊川が流れ、小さな菊川集落がある。看板に従って小夜の中山・夜泣き石に向かう。これがまた急坂。風で竹林が不気味な音を鳴らす中、自転車を押す。30分ほどかけて峠に辿りつく。峠に小夜中山・久延寺がある。境内に夜泣き石がある。これが曰付きで、元々の「夜泣き石」は旧国道沿いにあり、言うなれば「もう1つの夜泣き石」らしい。また戦国時代、上杉討伐の徳川勢東進の際、山内一豊が作った茶亭の跡碑もある。来た道を戻る。帰りは5分ほどで坂下に着ける。そして登り返す。なんなんだあ!ワクワク感も何もない坂をひたすら自転車を押す。そして、あっ!という間に金谷の町に下ってくる。日坂宿-金谷宿間は現国道でも山中を行く。江戸時代までは本当の難所だったのであろう事を痛感した。


もう1つの夜泣き石


茶亭跡の碑

夜泣き石 の伝説

諸説あるようだが、
身重の女が峠で暴漢に切られ死ぬ。しかし子は無事に生まれる。それを人に知らせる為に夜ごと石が泣く。助けられた男子はやがて刀研ぎになり、あるとき母の敵を見つけ、仇討ちを果たす。

男児は水飴で育てられたとされ、隣の茶屋で「子育て飴」として売られている。普通の飴です。

国道1号で大井川を渡り、河川敷に引かれたサイクルロードで下流に向かい、さわやかなフィナーレで駐車場に帰った。

嗚呼、シンドカッタ!


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