■雲上の蓬莱山
御坂山塊・毛無山〜十二ヶ岳〜鬼ヶ岳
2009.04.18 気に入りのこのコースは急登あり、稜線漫歩あり、難所ありで山の魅力いっぱいだ。そんな山を高校時代の仲間に紹介した。ひとりは「富士王朝」にはまっているパピルス林氏。現在、種々文献を読みあさり知識蓄積中。インプット過多ぎみの脳を山行でスッキリさせたい。もうひとりは、09山行皆勤賞のジャンダルム田杉氏。新型GPSを購入。PC持参での参加だ。参加予定だったチョモランマ井口氏は深酒が原因でドタキャンです。 時間厳守で富士宮を車2台で6時に出発。西湖西畔・根場(ねんば、下山地)に1台置き、東畔・文化洞トンネル脇の駐車場に着く。7時前に登山開始。短い急登でトンネルの上に出る。ここが足和田山への分岐。道を北に取る。ここから90分急登が続く。広葉樹の尾根は「新緑」というには早く、ガスの中で脚を重くさせる。 |
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最初のピーク(1242m)を過ぎる頃には弱く光がさす。長浜の分岐を過ぎ、カヤトの雷光道にかかると雲が動き始めた。毛無山(1500m)頂上に着くと同時に富士山が顔を出す。モノトーンの絵だ。雲海に浮かぶ様は「霊峰・蓬莱山」。私には仙人・かぐや姫・不死の薬が見えた!見えたような↓見えたかな↓↓しばしの休憩後、尾根を西進する。小さなピークに一ヶ岳、ニヶ岳・・・と東から順に付けられている。樹木で分かりづらいがやせ尾根を歩いていく。後半になるとロープ、鎖の急登下降が続く。以前よりルートは荒れている。ここもオーバーユースなのだろう。そろそろ林、田杉両氏の脚が重くなってくる。 | ||
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そしてクライマックスのキレットにかかる。数本のロープで20mほど下るだろうか?不安定なアルミ橋を渡る。新設(?)されたステンレス鎖が架かる斜面を登り返す。「登り返す」という精神的なものか2人の脚が更に重くなる。かじくり上がるようにして辿りついた十二ヶ岳(1683m)頂上からは富士山、西湖、南アルプス、八ヶ岳と好展望。急下降のあとダラダラと登ると金山(1686m)。草地で昼食となる。昼食後節刀ヶ岳(1736m)まで往復する。更に西進する。植生が変わりブナの木が目立つようになる。最後の急登をこなすと鬼ヶ岳(1738m)頂上に着く。今コース最高地である。全方向展望で富士吉田方面まで見える。富士王朝を俯瞰するにはここがイチバンだ。山頂の丁字を南に行く。ピークを2つ越えた先が雪頭ヶ岳で、遮るものなしで富士山、西湖が望める。何度観ても「おおぉ」と声が出てしまう。ここで遠くの白い峰とはお別れだ。急下降を2時間こなして根場に到着。脚にきたあ! |