■楽々なのに「さんざん」とはこれいかに その1       2009.09.20

法律改正で秋に出現した大型連休。「シルバーウィーク」なんだそうです。お年寄り優先でいきましょうか?我が社も例に漏れず4連休。「よおし、連続山行をやろう」ということで群馬の山々を登ることにした。

0日目
ゆっくり家で夕食を取ってから出掛けた。軽井沢の南、妙義山を目指す。いつもの道で甲府に出、R20号で韮崎、R141号で北進する。佐久穂を貫けて佐久市に入った途端に道が広くなる。新幹線駅を中心に整備が進んでいて見違えるようだ。R254号(富岡街道、コスモス街道)で東進する。下仁田で左折、県道で妙義に入った。道の駅・みょうぎは妙義神社のすぐ前。だからか夜中まで車が出入りし、何度か起こされてしまった。(車中泊)

1日目
妙義山は赤城山、榛名山とともに上毛三山と呼ばれている。どれもいくつかのピークの総称である。そのなかで妙義の岩峰は危険度が高く、全山縦走など到底できない。一般路で出来るだけ高いところまで行く。妙義神社の参道を登っていく。本殿は台風被害で立入り禁止だった。脇から沢沿いに登山道が付けられている。私が本日最初の登山者のようで、蜘蛛の巣がまとわり着いてしょうがない。沢を渡り、急登をこなすと露岩が目立つようになる。ステップが切ってある鎖場を登った所が妙義のシンボル「大の字」直下。垂壁を鎖で3mほど登る。開けた東側がバッチリ見える。そのあとの下りがヒヤヒヤだった。垂壁なのでステップが見えないのだ。登るときに覚えておけば良かった。登山道に戻って、山腹を緩く登りといわれる分岐に着く。道を右にとり、岩場を登って行く。岩上に切った階段を登った先が奥ノ院だ。チョックストーンの真下に祠がある。その右側に30m鎖が見え、白雲山への登山道だ。が、私はここで引き返す。登れそうだけど下れなさそうだ。


白雲山(道の駅から)


大の字はこんな感じ


奥の院(写真より厳か)

辻まで戻り、大ノ字南側の尾根を下って行く。ここが適度に面白い。見た目は危険そうな鎖場、適当な間隔で現れる岩場?、静かな森 と飽きさせない。また、すれ違う人もいない。中間道に出ると人とすれ違うようになる。この道も中之岳方面に向かえば其れなりに危険箇所があるようだが、私が行く反対方向はただの遊歩道にすぎない。歩行2時間ちょっとで道の駅に戻った。


中之岳と大黒様


第二石門のつるべさがり

 
登山靴を履いたまま車を運転して中之嶽神社近くの公営駐車場に移動する。目の前に金色の大黒様が見える。日本一巨大なのだそうだが悪趣味だ。来た道を500mほど戻り、休憩所の前が石門めぐりの入口だ。階段を少し進むとさっそく小さな鎖場。「かにのこてしらべ」とある。なんなく登り、石の回廊風を進むと第一石門をくぐる。巨大なアーチで写真フレームに収まらない。涸れ沢の脇を登ると前方に第二石門が見えてくる。その手前の斜面に鎖が架けられ「かにのよこばい」といわれている。この名は剱岳のそれが有名だが、ここのはそれほど危険度はない。私は鎖に触らずに通過した。その先のタテバイといえる「つるべさがり」の方が危険度は高い。登り返したところが第四石門のある石門広場だ。高見に大砲岩が見える。高校生がその上ではしゃいでいた。呆れながら下山開始。中之岳方面に進む。すぐに分岐があり、「金洞山方面危険 ロープ技術必要…」の看板がある。もちろん神社にくだる。遊歩道のように整備された道を15分も下れば神社境内だ。急な石段を下って例の大黒様横に出る。10時前には駐車場で登山靴を脱いでいた。

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