■楽々なのに「さんざん」とはこれいかに その2       2009.09.20〜21

1日目 後半
とりあえず妙義山を登った(ことにして)。次に進む。(双六かぁ?)松井田でR18号に出て、東進する。安中を経て、高崎に入る。整備された郊外の道を通り前橋市内に入る。ここまで渋滞らしい渋滞には遭っていない。利根川沿いに目的地の敷島公園がある。今日はJ2第40節草津vs甲府が正田醤油スタジアムで行われる。年に一度のアウェー試合観戦だ。早目に公園に着くと、なんと天皇杯1回戦 アルテ高崎vsFC甲運 が隣コートでやっていた。ここでも山梨vs群馬。道端で金網越し無料観戦。結果はアルテ高崎の圧勝だった。で、本割りの草津vs甲府は、連休中とあって甲府サポーターが大挙押しかけ、スタジアムは大賑わい。ホーム最多入場者数を記録し、スタッフもアタフタしていた。しかし、草津の選手は冷静に試合をマネージメントし、カウンターから先制し、守り切った。甲府は「チャンスを作って満足病」で得点できず。やな感じだ・・・。

気持ちを切り替えて赤城山に向かいます。コンビニで食糧を2食分買い込む。赤城山道路をぐんぐん登るとライトアップされた大鳥居が見えてくる。この交差点を右折して10分ほどで「あいのやまの湯」がある。サッパリして来た道を大鳥居まで戻る。民家が途絶え、ヘアピンカーブの連続を3速全開で進む。峠を越えて大沼湖畔(沼畔?)に出る。沼岸道路を半周ほどしたところの駐車場で今夜は泊まる。(車中泊)


正田醤油スタジアム(遠景は赤城山)

 


赤城神社から黒檜山を望む

2日目
妙義と違い、静かな夜でグッスリ眠れた。体調は万全だ!ゆっくり朝食を摂り、身支度をして出発。沼岸道路を西へ進む。キャンプ場や植物園を見ながら進むと赤い橋が出現する。赤城神社の参道で、沼に突き出た半島に社殿がある。本殿の右後方にこれから登る黒檜山(くろびやま)。車道に戻って10分ほどで登山口に着く。いきなりの急登だが道は整備されていて歩き易い。15分ほどで大沼がよく見える猫岩に着く。一枚岩の上部のようだ。ここからしばらく傾斜が緩む。次の急登で「オウ、フウ」と大きな息継ぎをする外国人に抜かれる。話を聞くと「明日は焼岳(上高地近辺)に日帰りネェ」とのこと。ガツガツしたとこが日本人ぽい。再び傾斜が緩んだところで駒ケ岳への稜線がくっきり見えた。登山口から75分ほどで黒檜山(1828m)頂上に着ける。その先の展望台では、雲が広がり近場は見えないが、美しい雲海の先に日光、尾瀬、上越の山々が見える。残念ながら山座同定はできなかったが、20分ほど見とれてしまった。比較的長い頂稜部を東に進むと鳥居の前を通過し、長い木階段を降りていく。これがなかなか長い。傾斜が緩んだ鞍部がオオダルミ。緩く登り返すと駒ケ岳頂上だ。相変わらずガスで眺望はない。少しの休憩で下山する。その行程のほとんどが木階段、鉄階段(幅がせまい)。鉄階段では三三七拍子で下りた。30分で車道に出、それから数分で駐車場に戻った。行動時間3時間14分、疲れはほとんどない。「そうだ!榛名に行こう」


黒檜からの雲海。中央が日光・男体山(たぶん)

 


湖畔からの榛名富士

ということで、上毛三山の残りのひとつ榛名山を今日中に登ることにした。来た道を大鳥居まで戻り、右折して渋川に向かう。利根川を渡り、渋川の市街地を貫ける。すぐに山道になり、榛名山の奇岩群が目に入ってくる。カルデラの縁からの下りに「メロディライン」という路面の凹凸で「静かな湖畔」を奏でる道があった。なかなか楽しいものだ。下り切ったところが榛名湖入口。馬車やロープウェイなどがあり、観光地観光地している。

榛名富士はカルデラの中央火口丘で、いうなれば頂上部のコブ程度の山だ。しかし、富士と呼ばれるだけあって綺麗な円錐を成している。今日は、榛名湖から向かって、左肩から上がってロープウェイ脇を下ってくる。軽装の観光客を横目で見ながら重登山靴を履いたオッサンが湖畔を歩く。30分ほどでゆうすげ元湯に着き、裏手の登山口から北西斜面を登る。

元々が山林保安路なのでほぼ直登する。雨による侵食も激しく、踏み跡がいくつかある。しかし、急登は40分ほどで終わり、人のざわめきが近づいてくる。林が開けたところが榛名富士(1391m)頂上で富士山神社がある。祭神はコノハンサクヤビメで浅間神社と同じだ。ここからグルリ榛名の外輪山が一望できる。暫し見とれた後、階段を下る。ロープウェイ山頂駅の西側に下山口がある。道が登ってきた方向に伸びていて不安になるが、短時間に数パーティーとすれちがい正しい道とわかる。地図を見ると雷光状に道が付けられており、概ねロープウェイに平行している。軽装の観光客が多く、中にはサンダル履きのママもいた。せめて運動靴にしようよ。20分ほどでビジターセンターの裏手に下り着く。ああ、なんて楽チンなんだ。これで「榛名山を登ったことにしよう」。

これで「上毛三山制覇!」です。「さんざん」なのに楽チンでした。次ぎに進む。(双六かぁ?)


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