■やっと出会えた・・・ 八ヶ岳連峰・硫黄岳、横岳 2009.06.20 梅雨のど真中、この時期にしか出会えない高山植物がいる。ツクモグサ、話題のTVドラマ風に説明するなら「九十九の草と書いて『つくもぐさ』と読みます」で、開花期が早く、雨覚悟でないと見ることができない。過去3度は暴風雨、濃霧で散々な目にあった。天気予報は「晴れ」、今度こそカメラに収めるゾ! 3時半過ぎに富士宮を出発。いつものように一般道だけで長野県側登山口を目指す。尖石遺跡先、三井の森別荘地を突き抜けたところが唐沢鉱泉分岐。分岐からは簡易舗装路となる。轍に苦戦しながら15分ほどで駐車場のある桜平に着く。運良くゲート近くに駐車できた。 |
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身支度を整え、6:40登山開始。シラナギ沢に架かる木橋を渡った先から夏沢沿いに車道が付いている。夏沢鉱泉関係者のみが通行可能だ。今日はロケバスが入っており、何かの撮影が行われているようだ。夏沢鉱泉はスルー、水量豊富な夏沢を見ながら徐々に高度を上げていく。傾斜が緩むとオーレン小屋は近い。小屋前の強清水はウマイ。キャンプ場の中を抜け、森林帯に入って行く。30分ほどで潅木帯に変り、ハイマツの直登をこなすと開けた赤岩ノ頭(2656m)に出る。天気は上々だ。この時期に南アはもちろん中央、北アルプスまで見えるのはめずらしい。八ツは横岳・大同心の出っ張りがクッキリだ。硫黄岳までの斜面には高山植物が多く見られたが、今日はキバナシャクナゲが数株咲いているだけだ。硫黄岳(2760m)頂上では南、北八ツが見渡せる。4度目で初めて晴れた頂上となった。いままで見たことなかった爆裂火口を覗き、迫力に圧倒される。 | ||
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硫黄岳山荘まで下り、山荘横の植物園をひと回りするが、「まだまだ先」といったところだった。横岳の登りにかかる。砂礫の道を牛歩のごとく上がり、台座の頭を過ぎると最高所・奥の院(2829m)が高い。登り手前の平坦地についにありましたツクモグサ!登山道近くに2株、風にゆれていました。そこから10mほど離れた断崖にツクモグサの小さな群落もあり、大満足。4年かけて、やっと出会えた・・・。 山荘泊まりの支度をしてきたが、「タルチョ祭」で人が多そうだし、明日は雨の予報なので、ピストンで下山することにした。約7時間の行程となり、最後は脚にきていた。 ツクモグサ |