■アシタカツツジをもとめて 愛鷹山系・黒岳、越前岳、呼子岳  2009.05.23

黄金週間は混雑が予想されたので山行は控えた。しかし、6月になれば入梅し、雨中山行となる。その前にひと登りと考え、地元愛鷹山系に向かった。「アシタカツツジが見頃」だそうだ。

本日の同行はジャンダルム田杉氏とその愛娘・アイスコーヒー田杉(小6)だ。父娘はGW中に長者、天子を縦走しており、娘の健脚ぶりを父は「地獄だった」と語っている。同行予定だった県職チョモランマ井口氏は「新型インフルエンザ対応」の為に自宅待機で不参加となった。

登山口の山神社(裾野市須山)に7時前に着く。駐車場には私達のを含めて3台。近郊の山は出足が遅い。鳥居をくぐり、熔岩の沢道を進む。田杉娘は飛ぶように登って行く。その後を鈍獣おやじ2人が付いて行く。鉄梯子過ぎると傾斜が緩み、明るい林になると赤味の強いツツジが数本現れる。「これがアシタカツツジ?」普通のヤマツツジとの見分けがつかない。そうこうしている内に愛鷹山荘に着く。ここから15分ほど急登すると稜線に出る。ここを右折して黒岳に向かう。鬱蒼とした尾根道を登る。


黒岳からの富士と父娘のシルエット

 


北白ガレンからの鋸岳

 


たぶんアシタカツツジ

左からはクレー射撃の銃声が鳴る。あまり気持ちの良いものではない。20分ほどで頂上に着ける。(写真を見ると頂上手前らしい)北には宝永爆裂を抱いた富士山、迫力がある。小休止で来た道を戻る。分岐からはオーバーユースを感じずにはいられないぬかるんだ道を登る。田杉娘の脚は相変らず速いがヌタ道にてこずりジャージは泥だらけだ。南の開けた北白ガレンからは鋸岳の歯様の稜線が見える。ガレの縁を登ると愛鷹山は火山であることを実感する。富士見台あたりにツツジが目立つようになる。これらは(たぶん)アシタカツツジなのだろう。人の声が聞こえると越前岳(1504m)頂上だ。枝の上に富士山は見えるが南アルプスは雲の向こうだ。


越前岳の田杉父娘

 


割石峠での父娘

   
腹ごしらえをして下りにかかる。「下りは得意じゃあなぁい」ところの田杉父娘はペースが崩れる。脚の運びとストックワークを覚えるにはもう少し経験が必要だ。娘の膝は「満点大笑い」状態になったようだ。高場所の分岐を過ぎ、やせ尾根を進む。最後の急登を終えれば呼子岳(1313m)頂上。小休止後、下山となる。このコース最大の悪場をロープに助けられながら通り、下りついたところが割石峠。割石沢を上り詰めたところだ。昔は沢摘めが主流だったそうだ。(叔父談)縦走路から分かれ大沢を下る。何度か来たことがある沢だがこんなに水があるのは初めてだ。雨上がりにしては水は濁っていなかった。大杉まで来れば道は楽になる。林道終点では豊富な流れを渡渉しなければならなかった。

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