AUDI TT A


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2024年05月03日
又しても燃料計がズレた

        4/28日に再調整した 燃料計だが、既にズレた。 本来なら、1/2の位置。 これは、針の差し込みの緩みではない。
        ( 因みに液温の方は、差し込み時のズレが若干有る )





        おまけに、ACC ON → OFF後に、この動き  ...... 

https://youtu.be/kdn6Oz4JFmo


       ステッピングモーターの不具合ではないと思う。 フューエルセンダーからの電圧を入力 〜 ステッピングモーターへパルス波形を
       出力する過程の何処かで、不具合が有る。 針が5秒程ダンシングしているので、フローティングしている箇所が有るか、電源が落ちた時
       コンデンサーの電荷が抜けるまでの間、制御ICの出力が不確定になっているかのいずれかと推測する。

       OBDで液温と燃料残量を表示するモジュールを作れば、このメーター表示を気にせずに済む。 さて、どうするか ?
       まずは、面倒だがメーターをバラして見てみる事にする。 ( 直らなければ、OBDに移行する





        ここまでバラして、この面の反対側を見ようとしたが、化粧板が有る。化粧板を外すには、ステッピングモーターを外さねば
        ならない仕組み。 その為には、ステッピングモーター脇の白い爪を両側に開きつつ、モーターを引き抜く必要がある。 
        なんて、変な構造なのだろう。 メーカーは不明だが、フランス製  ......  あ、奴らの造る物は  ......( 納得
        モーターが壊れた時を考えたのだろうか? 信頼性の有るモーターを選択して、半田付けした方が良いのだが。


 



       まずは、この面で追える所まで追ってみる。 モーターの端子(3端子)の接続先は、中央に有る IC L9143。 
       データシートを探すが既にディスコンで、Web上でも見つからない。 まあ、これが制御ICで有ることは間違いはない。
       しかし、3端子でステッピングモーターは制御出来ない。 最低でも4端子は必要。 となると、サーボモーターなのか ?

       まず、ICの端子を見ると解るが、半田が乗っておらず端子表面がゴツゴツしている。 そして、モーター端子の端子は、基板上で使う
       差し込み式の接続端子。 基板裏面には、差し込まれる雌端子がある。





        まず、メス端子に接点復活剤を流し込み、差し込まれたオス端子をピンセットで摘まんで、矢印で示した様に動かす。
        これで、接点の洗浄になり、接触不良は無くなる。 出来れば、四角で囲った端子にも半田を流し込んでおくと良い。
        IC端子は、半田を乗せた後、アルコールで洗浄した。


 


        確実に、モーターとICが繋がったかは、テスターで導通テストをして確認する事。
        表面の化粧板を外さないと、回路は追えないが、コネクタ端子は見える。 下写真は、半田を流し込んだ後、洗浄した状態。
        その前の状態は、フラックスが残っており、半田も十分乗っていない状態だった。






        このブルーコネクタは、 http://web.thn.jp/nomusan/page209.html を見てもらえば解ると思うが、重要な信号が
        来ている。


        下写真の黄色丸が、フィーエルセンダーの入力端子。これに繋がる、平滑化コンデンサーと抵抗にも半田を流し込んでおいた。
        因みに、ブルーコネクタの手前側の端子は処理をして置いたが、奥側の端子は処理をしていない。 一見で、半田が少なく
        フラックスが残留している事が解るだろう。







        さて、動作試験に入る。 
        回路図を見ると、 ブルーコネクタの  1番 : 12V 、 9&24番 : GND 、 5番 : フィーエルセンダー となっている。






        電源、GNDを繋げて、モーターの制御端子にはオシロのプローブを繋げる。





        フィーエルセンダーの代わりとして、500Ωの可変抵抗を繋げる。 
        本来のセンダー抵抗値は、 エンプティ状態 : 282Ω  フル状態 : 59Ω となっている。






       電源を入れると  ......  何やら ピーピーと警告音が鳴る。 恐らくは、CANを繋げていないし、他の信号も繋いでいないので
       異常と判断しての警告音だろう。 後でVCDSを繋げた際、エラー履歴は凄いことになっていると思う。
       まあ、ここまでやってしまったのだから仕方がない。

       可変抵抗を、59Ω →  140Ω →  282Ω  と、変えてみる。 針は、その都度所定の位置で止まる。

       その際、IC L9143の制御波形が下。
       制御周期は変わらず、63.5μs。 変化するのはデュティーで、エンプティが最小( パルス幅が短い ) 、フルが最大( パルス幅
       が長い )となっている。
       しかも、波形は止まる事無く出続けている。 やはり、このモーターは、ステッピングではなく、サーボモータだ。
       反応は早いが、位置合わせ精度はステッピングモーターと比較すると劣る。


< 燃料残量 : フル >



< 燃料残量 : 半分 >



< 燃料残量 : エンプティ >




        最後に、フィーエルセンダーに模した、500Ωの可変抵抗を回して針の動きを見たのが下の動画。 
        回し方が雑なので、スムーズに針は動いていないが、稼動範囲内を動いている事は解る。 これで、正常復帰かな。


https://youtu.be/bFJFmqnudcA



         < 後記 > 

         メータを車に実装して、VCDSを繋げて インスツルメントのエラーを見ると  ..... やはり、凄い量のエラーが残っていた。
         見るのも嫌なので、確認せず即クリア。 全て消えたのだが ......  あん ? 
         イモビ エラーの表示が灯っている !  これは、ヤバい。 イモビライザーの項目でエラーを確認すると、通信エラー ?
         エンジンが掛からないのか !?  エラーを消そうとしたが、 初期化 ? と出たので止め。( 何が起こるか解らない
         VCDSを閉じると、イモビ エラーの表示が消えている ??  エンジン掛けると普通に掛かった。 
         一体何が起こったのか、不思議。

         それと、これも気になっている。 メーターの化粧板の間から見えた、LCDの端子状態。 フラックスの残量が尋常でないし
         半田が汚い。 これは、修理した形跡だ。 もうメーターは搭載してしまったし  ...... 記憶に留めて置こう。








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