AUDI TT A


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2024年05月04日
ATF交換( B )

        ATFを適量入れる為には、エンジン始動後、35℃〜最大でも45℃の範囲で行う必要がある。 この為、オーバーフロープラグからの
        注入では時間的に間に合わないし、適量に達した時、ATFの滴りを確認し辛い。
        となると、是が非でもフィラープラグから注入するしかない。 あの狭い空間で、力を掛ける工夫を見つけなければ。
        フィラープラグの横にはドラシャが有り、ドラシャの上には配管が走っているし、手前はバルクヘッド、そしてフィラープラグは、T55と
        最悪の条件。





         しかし、選りによってT55とは  ......   このフィラープラグの締め付け規定トルクは、39.5Nm。
         ここまでのトルクが必要か ?  トルクの規定値を下げて、六角使えよ  と、言いたくなる。

         無い知恵を絞って工具を組み合わせ、狭い空間で力を掛けられるSSTを作る。ラチェットは、作業環境上、上からの力を掛けられない
         ので、ナメル可能性が高い。 握るハンドル部が厚いと空間に入らない等 悩ましい。
         そこで、ディープT55、メガネレンチ、延長棒でやってみると外れた。








         このフィラープラグの寸法を測ると、ネジ部外形 13.5mm ピッチ1.65mm ? 
         手持ちのタップで、1.25と1.5mmを合わせてみたが合わない。 何だろう このボルト規格は。 インチねじでもないし。
         因みにドレンボルトで引いて見たが、近似で、M14 ピッチ1.5mm か、 M13 ピッチ1.5mm  .....
         六角ボルトに変えようと思ったが、締め付けトルクを下げて、このまま使う事にした。






         話を戻そう。 これで、上から圧入出来る様になった。





        注入用のパイプは、外形10mm 内径8mmのシリコンチューブ1mを使った。






        ATFは、 充填 → 確認  で完了 なのだが、充填作業は45℃に達する前に終わったので( 検査穴から流出から止まるまで )
        そんなにレベルは外れていないと考え、今回は レベル確認を中止。


        < ATF 充填 >

        1.エンジン停止状態で、ATF が検査穴から流れ出で来るまで、ATF を補充し続ける。
        2.セレクターレバーを「P」の位置にする。
        3.エンジンを始動。
        4.ATF が再び検査穴から流れ出て来るまで、ATFを補充し続ける。
        5.流れ出て来たら、ATF点検プラグを締める。
        6.ブレーキ ペダルを踏み、エンジンをアイドリング速度で回転させた状態で、セレクター レバーのすべての位置「P、R、N、D、S」を
          順番に選択 ( 各位置は少なくとも 3 秒間選択されたままにする )。
        7.セレクターレバーを「P」の位置に戻し、エンジン停止させ終了。


        <ATF レベルの確認>
        1.セレクター レバーが「P」位置、エンジンがアイドリング状態。エアコンと暖房システムのスイッチを切る。
        2.テスト開始時の ATF 温度は 30 °C を超えない事。必要に応じて、トランスミッションが冷えるまで待つ。
        3.ATF温度が35℃に達したら、ATF点検プラグを緩める。
        4.ATFが40℃に達する前に、ATF検査穴からATFが流れ出て来たら、ATFレベルはOK。
        5.新しいシールを使用して ATF 検査プラグを 27 Nm で締め完了。



        オーバーフローで500cc程 排出させたATFが汚い。
        数千キロ走って、新ATFで洗浄してから全て排出後、再度ATF交換をしないと駄目だね。
        まあ、それでも充填作業で、” セレクター レバーのすべての位置「P、R、N、D、S」 ” 時、変速ショックが無くなった分 効果は有った。






         使用したATFは、アイシン。 言わずと知れた ミッションのトップメーカー。 








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