AUDI TT A


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2024年05月31日
メーター分解して解析

        5/3日にメーター中身を見る為に分解をした。 この時は、モーターを外さなかったので、簡易的なチェックしか出来なかった。
        問題の燃料計のズレだが、未だ若干ながら出ている。 今回は、モーターを外して調べてみる事にした。
        予想はしていたが、プラの劣化が  ......  注意深く外していったのだが、下の如く折れた。


 


        最近、良い物を見つけて購入していたので、早速使ってみた。 これが、驚く程くっ付く。 モーターを再度差し込む時も問題なかった。






        話を戻そう。 青コネクタ 5番( フューエルセンダー入力信号 )から、回路を追っていくと、CPUに辿り着いた。
        下の赤線で塗った端子に入力されていた。





        回路図が、下。 ちょっと解らなかったのが、ダイオード(D1)から右側の回路。
        回路から予想するに、制御された電源に繋がっている筈。 メーターに電源をいれて確かめてみたが、全てが正常に繋がっていない時
        電源は供給されないのか?。 

        青コネクタ 5番から、5kΩ+コンデンサーのローパスフィルターを介して、CPUのA/Dに入力されているのだろう。
        入力された電圧を、アナログからデジタル変換し、CPU内でサーボモーター制御ICに送るデータを加工後、送信している。





         サーボモーター制御IC( L1943 )は、I2Cバスで通信が出来る様なので、回路を追っていくと、CPUから二本( 赤線と青線 )が
         L1943に繋がっていた。 因みに、L1943は MAGNETI MARELLI が、STにセミカスタムで造らせたICかな。





        ここまで、回路を追いながら併行して半田不良が無いかもチェックしていたが、問題は無かった。
        となると、サーボモーター自体の特性が問題となるのだが。 このモーターは、MAGNETI MARELLI 製と思える。 Web上で探すと
        未だ有るには有る。 しかし、価格が馬鹿高い。 普通なら数百円レベルの物が、35倍以上の価格となっている。
        これを使っても、同じ道を辿る筈。 対策は、後記で。

        下写真は、液温計用。 燃料計用は、200A149となっていた。 ( 何が違うのだろうか ?




         その前に、やる事が有る。 まずは、モーター端子部の半田状態をチェックする。
         現状は、半田が余り盛られておらず、半田面に光沢が無く ザラついている。 剥がれの前兆が見える。 ここは、半田を盛っておく。


< 現状 >                                  < 手直し >
 


         モーター側の雄端子の状態だが、輝きが無く表面が酸化している。下写真では輝いている様に見えるが、実際には曇っている。
         酸化膜は、ピンセットの柄の平らな部分で軽く擦ってやれば、除去出来る。


 




        後は、3個のコネクタ端子 全ての半付け修正、 LCD基板のコネクタ端子の残留フラックスの洗浄、半田が危うい部品への半田盛等
        を実施した。


< 端子 現状 >                                < 手直し >
 







         < 後記 >


         1. 日付け、時間調整

         日付け、時間を合わせるノブがメーターパネル前面に有る。 ノブは動くのだが、調整モードに移行しない事が良く起こる。
         ノブを何回か回すと、その内動き始めると言う状態だ。 構造を見てみると  ......  これって、フランス人の洒落 か? ( 笑
         上から押下するタイプのタクトSWが実装されているが、実際には横方向から押されていた。 それでSWのラバー部が たわんで
         無理やり押下されている状態。 これじゃ、旨く押下されない状況となる訳だ。


 


         何故 下の様な、垂直型のタクトSWを用いなかったのか ?   不思議だ。






         2. サーボモーター

         サーボモーターの初期位置( リセット )は、学習させる必要が有る。 VCDSを使い、アウトプットテストで調整するのが、それ。
         180°近く回転させて中間位置が、初期位置となる。
         この時、針を差し込んで固定させる。 これで、ズレる筈はないのだが、時間経過すると  ......  ズレてくる。
         回路に異常が無ければ、サーボモーターの特性劣化となる。 だが、端から性能が悪いモーターなら、交換しても元の木阿弥。
         そこで、フューエルセンダーの入力信号線を取り出して置いた。 ここに、市販のメーターを付けるか( 外付けトリマーで調整は必要 )
         デジタルメーターを自作するかの方法を取れる。








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