| Y氏から ” 絶対圧センサーを交換したい ” との依頼。
オリジナルは、インマニからチューブでECUまで引き込み、ECU内の圧力センサーで電気信号に変換する 方式となっている。 この為、圧力変化に対して遅れを生じる。 また、チューブが劣化すれば、当然漏れが 発生する。 こうなると、エンジンはブルってしまい、まともに動かなくなる。 何故、こんな設計にしたのだろうか ? 理解に苦しむ。
インマニ部で電気信号に変換するのが、今回の目的。 作業は、ECUの蓋を外して、内部のセンサーを除去し、センサーの端子とインマニに付ける絶対圧センサー と接続。 イメージでは簡単なのだが、 ” ECUの蓋を外す ” この作業が ..... 地獄 これは、依頼者にやってもらって、私は配線関連。
配線材料は、24AWG シリコン被覆線を使う。 下左の接続する端子は、0.5mm程しかない。 柔軟性の無い線を使うと、線の折れ曲がりで端子は簡単に折れてしまう。 ( 赤 : 5V、 白 : 信号、 黒 : GND )
半田付け後、ホットボンドで固定。
後は、ECUから引き出す所を絶縁して、ここにもホットボンドを流し込み固定する。
次は、センサー周りの配線。 ECUに同梱されていた端子だが、スリーブが無い。 これでは、端子同士がショートしてしまう。 そこで、手持ちの端子( 下左の赤□ )を使い、センサーに接続。
センサーは、新品ではないので、念の為動作確認をする。 ( その前に clean up センサーは、負圧に反応するので、負圧を作らねばならない。 負圧を発生させる物として、ICピックアップが有った筈なのだが ..... 何処かにしまって ....
ならばと、ポイズンリムーバーを使用した ( 爆
負圧を掛けると、4V強 〜 0.5V まで、振れているので問題無し。
これで全て終了。 最後に、センサー実装時 気を付ける点が以下。
1. センサーは、圧力変化に対してシビア。 ( 漏れは厳禁 インマニに装着時、下写真の赤丸部からの漏れに十二分に注意すること。
@ Oリングのサイズは合っているか? → 挿入して緩い場合、Oリングを厚手の物に交換する。 → Oリングのサイズが合っていても、Oリング部にはシリコングリースを塗布した後挿入。
A センサー取付のボルトのネジ部にも、シリコングリースを塗布した後、締結すること。 ボルト穴は、インマニ内部に貫通してるので、ネジ部からの漏れにも注意。
2. 今までのセンサー特性と若干ながら異なるので、学習が必要。 エンジン掛けて、停止したまま エンジン回転数を UP/DOWN を繰り返してやる。 その内、落ち着く筈。
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