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今では法規でも義務付けられている、オートライト機能なのだが、20年前のTTには無い。この機能が無いと、ライト操作自体が煩わしく 感じてしまう。 そこで、Webを徘徊すると ..... AUDI A4とかGOLFとかのスイッチを流用している例がチラホラ。 しかし、取り付ける為に台座の穴径を大きく加工しなければならないとか .... これは面倒だしスマートでない。
そこで、図面を見てみると、 なる程 加工の手間とリスクは掛かるが、他車部品の流用が一番簡単な方法と思う。 理由は、ライトスイッチ自体にライト関連の電流をそのまま流し、スモールランプ、ライセンスプレート、ヘッドライト、フォグの切り替えも メカ機構となっているから。 コストカットの意図が伺えるが、自由度が無く車種毎に仕様を換えれば、その都度スイッチの設計をする事に なる。 そして、人が触れるスイッチに高電流を流す設計は、頂けない( やってはいけない メカ機構は、15番に繋がるスイッチ( スモール )をONさせると、スモールランプ、ライセンスプレートが点灯。 1番に繋がるスイッチ( ヘッドライト )をONさせると、スモールランプ、ライセンスプレートに加え、ヘッドライトが点灯。 注 : スモールランプ = サイドライト
赤〇で囲った 15番と1番が電源なのだが、15番に繋がる照明は、テール/サイド/ライセンス ライト 、1番に繋がる照明は ヘッドライト/ターンシグナルスイッチ( これは、図面の間違いか? )となっている。 電源を分けた理由は、端子の発熱対策だろう。 こんな設計するなら、リレーとかMOSを用いた設計にすれば、自由度は上るし発熱対策も容易に出来たと思うのだが。
図面も疑わしいので、スイッチを外し確認する。 スイッチ本体は、前面からこじれば外れるかと思ってやってみたが、どうも外れそうも ない。 こんな時は、マニュアルを見てみるに限る。 すると、何ともトリッキーな外し方。
スイッチのつまみを押し回しで、下写真の爪が引っ込む仕掛け。 これで、引き出せる。
< ヘッドライト >
< テール/サイド/ライセンス ライト >
回路と、機構は解った。 さて、このシステムは生かしながら、オートライト機能を付加する回路を考える。
各電球のワット数は、 ヘッドライト : 35W*2 → 6A スモールランプ : 6W*2 → 1A テールライト : 5W*2 → 0.8A ライセンス ライト : 5W*2 → 0.8A ---------------------------------------- TOTAL 8.6A
オートライト機能を使う時は、トンネル区間が断続的に連続する所とか、明け方、夕暮れ時ぐらい。 その他は、手動でON/OFFする 場合が、殆ど。 なので、オートライト機能は、既存のスイッチに対してOR回路となる。 しかし面倒なのは、スイッチの機構で電流を流す経路を決めているので、これを電子回路にする場合、その経路を配線に置き換える 必要が有る。 なので、配線が面倒となるが仕方が無い。
< プログラム名 : AUTOCITY.asm >
追記 : Cも追加。
2023.12.29日 更新
配線をする。 コネクターを、もうちょっと手前に引き出せると作業はし易いが、現実にはギリ。 下側のパネルを外した方が良い。
オートライト機能は、ON/OFF可能。 ON時は、LEDが点灯する。 OFFにするには、コントローラのスイッチを短く押す。 ONも又、短く押す。 コントローラのスイッチを1秒以上押すと、その時点の暗さを記憶して、ライトは点灯する。 エンジンを切った時、オートライト機能がON/OFFだったかを記憶し、次回のエンジンONは記憶された状態で立ち上がる。
検証。 周囲が暗くなって黄色枠のライトスイッチのインジケータが灯り、前方はライト点灯で明るくなっているのが解るだろうか。 ( ライトスイッチは、全消灯位置となっている
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