AUDI TT @


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2024年01月06日
GND

        エンジンルームを観察すると、バッテリー下方にしか、シャーシグランドが設けられていない様に見える。
        見えていない部分も有るのだろうが、グランドが貧弱と思える。 以前発生した、エラーのオンパレードも、バッテリー下方の
        シャーシグランド不良が原因だった。

        テスターが有れば、バッテリーの −端子と、エンジンブロック間の抵抗を測ってみて欲しい。 
        ほぼ 0Ωなら正常だが、0.1Ωを超える表示が出れば、グランドが取れていない、浮いていると考えて良いかと思う。
        極論すれば、0.1Ωの抵抗に10A流れれば、そこに1Vの電圧降下が生まれる。12.5Vのバッテリー電圧が、実力11.5Vとなって
        しまう。

        例えば、失火の原因として、まずイグニッションコイルの不具合を疑うだろう。 しかし、イグニッションコイル用のグランドが取れていない
        場合、正規の電圧が掛からなくなってしまう。 特に、古い車は気を付けたい。
        下写真の様に、グランド端子は磨き、接点復活剤を端子とボルトに塗布した後、きっちりボルト締めをする。 端子のカシメ部が黒く変色
         していた場合は、カシメ部の銅線を切断後、新たに端子をカシメ直した方が良い。






        また、グランド線の追加も有効なのだが、使用する線にも気を配る必要が有る。 細く、線抵抗の高い物は使ってはならない。
        そして、何本もグランド線を追加するのも、余り意味は無い。
        下写真の下側のケーブルは、直流抵抗1.0mΩ/mで、それ程硬くもなく、価格的にもお勧め。 ( 因みに上側のケーブルは
        フニャフニャな程しなやかで、直流抵抗は桁が違う、EV車載用 )





         バッテリーの −端子と、エンジンブロック間は、これ一本で十分。








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